「煎れる」と「淹れる」の違い、あなたは理解していますか?
言葉にすると同じ「いれる」という言葉ですが、文字を変換する際にどちらにするべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
このページを読めば「煎れる」と「淹れる」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
煎れるの定義
「煎れる」は広辞苑に掲載が無いため、同じ漢字の「煎ずる(せんずる)」を調べてみると
薬・茶などを煮出す。
広辞苑 第七版 1665Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「煎」の字には薬草などの「成分を煮出す」ことや、煎餅などのように「炙って火を通すこと」の意味があることが分かりました。
そのため、「お茶をいれる」場合はお茶の葉をお湯に入れて煮出してお茶を作る場合には「お茶を煎れる」の表記となり、「コーヒーをいれる」場合はコーヒーの粉から煮出す抽出方法であれば「煎れる」の字が当てはまります。
つまり、火にかけながら煮出す行為の場合のみ「煎れる」が使用できます。
淹れるの定義
湯をさして飲物を作る。
広辞苑 第七版 218Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、お茶であれば急須などに茶葉を入れてお湯を注いでお茶を作る場合に「淹れる」が使用され、コーヒーであればドリップ式のようにお湯を注いで作る場合に「淹れる」が使用されることが多いです。
「淹れる」は火から下ろしたお湯を使用するのがポイントとなります。
しかし「淹れる」は常用漢字では無いため、「入れる」と表記することもあります。
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つまり「煎れる」と「淹れる」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 煎れるは「お茶や薬などを火にかけながら煮出すこと」
- 淹れるは「茶葉に湯を注いだり、コーヒー粉にお湯を注ぐなど、火から下ろしたお湯を使用して飲物を作ること」
となり、火にかけながら煮出すか、火から下ろしたお湯を使用するかの違いがあることが分かりました。
また、コーヒーに関する違いの記事をいくつかまとめています。
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