「シナモン」と「八角」と「ニッキ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも料理のアクセントとして使われる香辛料ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「シナモン」と「八角」と「ニッキ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
シナモンの定義
「シナモン」を広辞苑で調べると、
肉桂(ニッケイ)に同じ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、次に「肉桂」を広辞苑で調べると、
①クスノキ科の常緑高木。インドシナ原産。古くから香料として有名。享保(1716〜1736)年間に中国から輸入。高さ約10メートル。樹皮は緑黒色で芳香と辛味がある。葉は革質で厚く、長楕円形。6月頃葉腋(ヨウエキ)に淡黄緑色の小花をつけ、楕円形黒色の核果を結ぶ。日本の山地にはヤブニッケイがある。
②1の樹皮(桂皮)を乾燥したもの。香辛料・健胃薬・矯味矯臭薬とし、また桂皮油をとる。にっき。シナモン。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「肉桂」はクスノキ科の樹木であることが分かりました。
「シナモン」はこの「肉桂」の樹皮を乾燥させて作ったもので、香辛料や健胃薬などとして使われています。
「シナモン」はアップルパイなどのお菓子に使われることが多いです。
八角の定義
「八角」を広辞苑で調べると、
中国料理の香辛料。ダイウイキョウの蒴果(サクカ)を乾したもので、ふつう8個の袋果が放射状に集まる。英語名スター‐アニス。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「八角」は中国料理で使われる香辛料であることが分かりました。
「八角」はダイウイキョウやトウシキミなどと呼ばれる果実を乾燥させて作ります。星形の形をしていることから、えいごでは「スターアニス」と呼ばれています。
「八角」は料理の調味料として使われるだけでなく、杏仁豆腐などのスイーツのトッピングとしても使用されています。
ニッキの定義
「ニッキ」を広辞苑で調べると、
肉桂(ニッケイ)のこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ニッキ」は「シナモン」と同じものであることが分かりました。
「ニッキ」と「シナモン」は同じ植物から作られるものですが、「シナモン」が樹皮を使うのに対し、「ニッキ」は木の根の部分の樹皮を乾燥させて作られています。
つまり「シナモン」と「八角」と「ニッキ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- シナモンは「クスノキ科の植物の樹皮を乾燥させて作られている香辛料」
- 八角は「ダイウイキョウの果実を乾燥させて作られている香辛料で、中国料理で使われる」
- ニッキは「クスノキ科の植物の根の樹皮を乾燥させて作られている香辛料」
となり、「シナモン」と「ニッキ」は同じ植物でも部位が違っており、八角は別の植物から作られていることが分かりました。
一味唐辛子と七味唐辛子の違いはこちらでまとめています。
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