「寄宿舎(きしゅくしゃ)」と「寮」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも学生や独身の会社員が集団で生活する施設ですが、「寄宿舎」と「寮」にはどんな違いがあるのでしょうか。
このページを読めば「寄宿舎」と「寮」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
寄宿舎の定義
「寄宿舎」を広辞苑で調べると、
学生・生徒または会社員・店員などのため学校や会社・商店などが設けた共同宿舎。寄宿寮。寮。
広辞苑 第七版 706Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、寄宿舎は親元から離れた学校に通う学生等のために学校が用意した居住のための施設や、会社が社員の居住のために用意した施設のことを指すことが分かりました。
寄宿舎では同じ学校、同じ企業に属する多くの人たちが生活を共にしますが、社宅のように1人1人が別々の居住スペースを持つわけではありません。
寝室は個別に与えられたとしても、風呂やトイレは共同で食堂でみんなで食事を共にするなど、プライベート空間はあまりない共同生活となります。
寮の定義
「寮」を広辞苑で調べると、
学校・寺院・会社などの寄宿舎。
広辞苑 第七版 3091Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「学生寮」「社員寮」「独身寮」など寄宿舎よりも効き馴染みのある「寮」ですが、学校が学生のために用意した居住施設や、会社が社員のために用意した居住施設をさし、概ね寄宿舎と同様であることが分かりました。
寮には寮を取り仕切る寮長と寮母がいることでも知られていますが、この場合には食事などの世話は寮でしてくれ、寝室以外の風呂・トイレ・食堂は共同の場合が多くあります。
また、会社員の寮の場合には、企業が通常のアパートやマンションを借りていることがあり、その場合は寮といっても家のようなものなので、個人のプライベート空間がより保たれます。
つまり「寄宿舎」と「寮」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 寄宿舎は「学校が学生、企業が社員のために用意した居住のための施設で、風呂・トイレ・食堂が共同であるなどの共同生活となる」
- 寮は「学校が学生、企業が社員のために用意した居住のための施設で、寄宿舎と同等のものもあれば、企業がアパートを借り入れた寮の場合は居住スペースが個別になる」
とのことで、寮=寄宿舎でも間違いではありませんが、寮はアパートやマンションの一室が自分だけの居住スペースになることもあることが分かりました。
寄宿舎や寮と言うと、2人部屋などプライベート空間が全くないことが想像されますが、様々なパターンがあることが分かりました。
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