普段何気なく利用している、コック・シェフ・板前の違い、あなたは説明できますか?
どれもお料理を生業とする人のことですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「コック」と「シェフ」と「板前」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
コックの定義
「コック」を広辞苑で調べると、
(西洋料理の)料理人。クック。
広辞苑 第七版 1073Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、コックはクックとも言うことが分かりました。
コックさんは西洋料理や中華料理の料理人を指し、寿司職人やお蕎麦屋さんのなど、日本食の料理人はコックにはあたりません。
確かに、コック帽をかぶっているのは西洋料理や中華料理の料理人のイメージがあります。
シェフの定義
「シェフ」を広辞苑で調べると、
(頭かしらの意)コック長。
広辞苑 第七版 1245Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、シェフはコックの長であり、すなわち”料理長”であることが分かりました。
シェフは厨房を取り仕切る重要な役割のため、一般的にはコックとして経験を積んだ腕のある人がシェフとなります。
板前の定義
「板前」を広辞苑で調べると、
板場。料理場での頭かしら。転じて、料理人。
広辞苑 第七版 168Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、板前は板場とも言い、寿司屋や割烹店、料亭などの日本料理の料理人を指すことが分かりました。
板前さんはコックさんのような白いシャツや帽子ではなく、調理白衣や作務衣、前掛け、和帽子といった日本らしい仕事着を身に着けています。
また、板前のトップは板長や親方と呼ばれるほか、店によってはそれぞれの板前を刺身を担当する「刺し場」、肉や魚の焼き物を担当する「焼き場」、洗い物担当の「洗い場」などと持ち場によって区別して呼ぶことがあります。
つまり「コック」と「シェフ」と「板前」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- コックは「西洋料理や中華料理の料理人」
- シェフは「コックの長、すなわち西洋料理や中華料理の料理長のこと」
- 板前は「寿司屋や割烹など、日本料理の料理人」
となり、どれも料理人ではありますが、コックは西洋料理や中華料理、板前は日本料理の料理人を指すことが分かりました。
また、コックの長をシェフ、板前の長を板長や親方と呼ぶことが分かりました。
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