「用水路」と「排水路」と「側溝」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも水路として施工された溝ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「用水路」と「排水路」と「側溝」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
用水路の定義
「用水路」を広辞苑で調べると、
堰(せき)やポンプで河川から取水し、主に農業用水に配水する水路。第二次大戦後は、都市用水や工業用水のためのものが建設された。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「用水路」は農業や生活に必要な水を引くための水路、であることが分かりました。
堰(せき)とは、水流をせきとめたり調節したりするために、川の途中や湖・池などの水の出口に作るしきりです。
用水路は、主に人間の経済活動に用いるために、人工的に作られた水路を指します。
具体的には、農業、工業、水道、水車や水力発電の動力などに用いる水路です。
多くの場合、用水路の水源は、河川、ため池、湧水などを利用します。

排水路の定義
「排水路」は広辞苑に掲載がありませんが、「排水」を広辞苑で調べると、
不用または有害な水を他に流してやること。また、その水。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「排水路」は不要な水を他に流すための水路、であることが分かりました。
排水路は主に、農業や生活排水など、不要になった水をひとつに集め流している水路です。
多くの排水路はコンクリート張り、または蓋が設置されています。
排水路という名前の通り、水質は決して良好ではありません。
また「鴻沼川」のように、川と称しているものでも、排水機能を併せ持つ場合は、「鴻沼排水路」と呼ばれることもあります。

側溝の定義
「側溝」を広辞苑で調べると、
道路・鉄道線路などに沿って設けた小排水路。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「側溝」は道路などに沿って設けた小型の排水路、であることが分かりました。
側溝の主な役割は、雨水などを排水し、道路に水がたまるのを防ぐことです。

つまり「用水路」と「排水路」と「側溝」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 用水路は「農業や生活に必要な水を引くための水路」
- 排水路は「不要な水を流すための水路」
- 側溝は「道路などに沿って設けた小型の排水路」
となり、「用水路」はこれから利用するための水を引く水路、「排水路」は利用後の水などを流すための水路、「側溝」は道路などの帯水を防ぐための、小型の排水路であることが分かりました。
アスファルトとコンクリートの違いはこちらでまとめています。
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