「煮浸し」と「揚げ浸し」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも調理方法を意味する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「煮浸し」と「揚げ浸し」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
煮浸しの定義
「煮浸し」を広辞苑で調べると、
鮒ふな・鮎あゆなどを焼いて、さらに醤油と味醂でやわらかく煮たもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「煮浸し」は魚などを焼いた後に醤油とみりんでやわらかく煮た料理であることが分かりました。
さらに実際のレシピなどを調べると、野菜の場合は焼いたり炒めたりしたあとに、醤油やみりんで薄味をつけた出汁で煮込み、その後冷まして味をしみこませる作り方が一般的であることが分かりました。
煮込むときに長時間沸騰させてしまうと、出汁の香りが飛んだり食材の食感が損なわれたりするため、沸かし過ぎないよう火加減に注意する必要があります。
「煮浸し」は出汁で煮るため、茄子や厚揚げのように、単に茹でて出汁をかけるだけではなかなか味が染みこまないような食材にも利用できる調理方法です。


揚げ浸しの定義
「揚げ浸し」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べたところ、よく見かけるのが「ナスの揚げ浸し」でした。
このレシピを詳しく調べると、フライパンにたっぷりと油を入れて揚げたナスなどの野菜を、砂糖や醤油、みりん、白出汁などを混ぜたタレにつけて食べる料理であることがわかりました。
油で揚げることによって、ジューシーでやわらかい食感になります。
ナス以外にも、大根やきのこ、厚揚げなどが揚げ浸しの食材として好まれています。

つまり「煮浸し」と「揚げ浸し」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 煮浸しは「少ない油で焼いたり炒めたりしたあと、出汁で煮込む料理」
- 揚げ浸しは「たっぷりの油で揚げたあと、出汁を絡める料理」
となり、「煮浸し」は食材を軽く焼いてからさらに煮込む料理であるのに対し、「揚げ浸し」は食材を油で揚げたものを、出汁につけて食べる料理であることが分かりました。
澄まし汁とお吸い物の違いについてもまとめています。
コメント