「ラーメン」と「タンメン」と「中華そば」の違い、あなたは理解していますか?
店によってはラーメンと中華そばのどちらもがメニューに載っていることがありますが、正直タンメンも中華そばもラーメンにしか見えないことも…
このページを読めば「ラーメン」と「タンメン」と「中華そば」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ラーメンの定義
(中国語から)中国風に仕立てた汁そば。小麦粉に鶏卵・塩・梘水かんすい・水を入れてよく練り、そばのようにしたものを茹ゆで、スープに入れたもの。支那そば。中華そば。
広辞苑 第七版 3047Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、現在は中華麺にスープと具材を乗せたものを広く「ラーメン」と呼びますが、昭和33年に日清食品が世界初のインスタントラーメンである”チキンラーメン”を発売するまでは、”中華そば”や”支那そば”と呼ばれており、ラーメンは中華そばと同一のものであることが分かりました。
タンメンの定義
(中国語)ゆでた中華そばにスープを加えるか、スープで煮る料理。日本では多く、スープが塩味で、炒めた肉・野菜をのせたラーメンをいう。
広辞苑 第七版 1855Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、漢字の「湯麵(たんめん)」は中国語で「汁の入った麺料理の総称」ですが、日本で言うところの「タンメン」は関東発祥の麺料理で、炒めた野菜と肉をスープと一緒に煮て、中華麺に乗せたものを指します。
塩味が定番のため、塩ラーメンと同一視されることがありますが、タンメンは具をスープで煮るのが特徴です。
ラーメンの定番の具材と言えばメンマ・海苔・チャーシュー・ゆで卵などですが、タンメンはもやしや人参、玉ねぎなど多くの野菜を使用します。
中華そばの定義
中国風の麺。また、その料理。
広辞苑 第七版 1886Pより [発行所:株式会社岩波書店]
上記の通り、中華そばはラーメンと同一のものであり、時代の流れの中で「中華そば」から「ラーメン」に呼び方が変化したと言われています。
カップラーメンやインスタントラーメンを見ても中華そばは醤油味であることが多いですが、特に味の決まりはありません。
市販の中華そばのパッケージを見るとどれも昔懐かしい感じのするデザインが多くあり、ラーメン店でもラーメンと中華そばの2種類がメニューにある場合がありますは、どれもイメージの問題であり定義の違いはありません。
つまり「ラーメン」と「タンメン」と「中華そば」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ラーメンは「中華麺にスープと具をのせたもの」
- タンメンは「炒めた野菜と肉をスープと一緒に煮て、中華麺に乗せた関東発祥の麺料理で塩味であることが多い」
- 中華そばは「ラーメンと同じもので、醤油味が多いが特に決まりはない」
となり、中華麺にスープと具材があれば、どれもラーメンであり中華そばであることが分かりました。
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