「ほうれん草」と「小松菜」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもスーパーマーケットなどでよく見かける葉物野菜ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「ほうれん草」と「小松菜」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ほうれん草の定義
「ほうれんそう」を広辞苑で調べると、
ヒユ科(旧アカザ科)の一年生または二年生葉菜。雌雄異株。イラン原産とされる。16世紀頃に渡来。世界各地で広く食用に栽培。品種が多く、東洋種と西洋種に分ける。「法蓮草」「鳳蓮草」とも書く。スピナック。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ほうれん草」はヒユ科の一年生または二年生の葉菜ということが分かりました。
日本には江戸時代初期に、中国から渡来したとされています。
主に葉や茎を食用とする緑黄色野菜の代表的存在で、カリウム、カルシウム、鉄などが多く含まれています。
おひたし、バター炒め、ポタージュなど様々な調理方法がありますが、ほうれん草は灰汁が多いため、調理前に灰汁を取るのが一般的です。
一年中流通していますが、本来の旬は11月〜2月とされており、特に露地栽培したほうれん草は栄養と甘味を蓄えて葉が肉厚になり、甘味が強く、味が良いとされています。
小松菜の定義
「小松菜」を広辞苑で調べると、
アブラナ科の一年生または二年生葉菜。在来種のカブから出たとされる。東京都江戸川区小松川付近から多く産出したからいう。葉は楕円形で繊維は少ない。寒さに強く冬期に収穫できる。煮物や炒め物または漬物とする。ウグイスナ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「小松菜」は漬物などに利用される、アブラナ科の葉菜であることが分かりました。
小松菜は日本の在来種で、江戸時代初期に茎立ち菜を品種改良して栽培され始めたと言われています。
小松菜は栄養価の高い緑黄色野菜で、中でもカルシウムの含有量が群を抜いており、ほうれん草の約4倍もの量を含んでいます。
関東・東京を代表する漬け菜の一種ですが、味噌汁の実、和え物など幅広く調理されています。
また、一年中流通していますが、小松菜の旬は冬です。
耐寒性が強く、葉が凍っても枯れることは少ないため、冬菜の1つとして親しまれてきました。
つまり「ほうれん草」と「小松菜」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ほうれん草は「中国から伝来した、ヒユ科の葉菜」
- 小松菜は「日本の葉菜類を品種改良して作った、アブラナ科の葉菜」
となり、「ほうれん草」はアカザ科の葉菜で、「小松菜」はアブラナ科の葉菜であることが分かりました。
ホウレンソウとスピナッチの違いはこちらでまとめています。
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