「わらび餅」と「水まんじゅう」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもモチモチプルプルの食感がおいしい和菓子ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「わらび餅」と「水まんじゅう」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
わらび餅の定義
「わらび餅」を広辞苑で調べると、
蕨粉で製した餅。黄粉きなこをつけて食べる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「わらび餅」は蕨粉(わらびこ)で作った餅であることが分かりました。
次に「蕨粉」を広辞苑で調べると、
ワラビの根茎からとった澱粉。蕨糊・蕨餅の材料。近年はジャガイモ澱粉などの製品が多い。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「蕨粉」は山菜として知られるわらびの根茎からとった澱粉であることが分かりました。
「わらび餅」は蕨粉に水を加えて練って作る半透明の餅で、黒蜜やきな粉をかけて食べる和菓子です。
「わらび餅」は最近では蕨粉に芋類からとれるデンプンや葛粉を混ぜて作られていることが多いです。
水まんじゅうの定義
「水まんじゅう」は広辞苑に掲載がないため「まんじゅう」で調べると、
小麦粉・米粉・そば粉などでつくった皮で餡(アン)を包んで蒸して作る菓子。暦応(1338〜1342)年間、中国から渡来した林浄因が奈良で始めた奈良饅頭を始めとする。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「まんじゅう」はあんこを皮で包んで作る和菓子であることが分かりました。
「水まんじゅう」は葛粉に水と砂糖を混ぜて練った半透明な生地にこし餡を包んで作ったお菓子です。
岐阜県大垣市は「水まんじゅう」の名産地として知られています。
つまり「わらび餅」と「水まんじゅう」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- わらび餅は「わらびの根茎からとった蕨粉に水を加えて練って作られる半透明の和菓子で、きな粉や黒蜜をかけて食べる」
- 水まんじゅうは「葛粉に砂糖と水を加えて練って作った半透明の生地にこし餡を包んで丸めた和菓子」
となり、「わらび餅」は蕨粉で作る和菓子であるのに対し、「水まんじゅう」は葛粉で作る和菓子であることが分かりました。
「白玉粉」と「上新粉」と「もち粉」と「だんご粉」の違いはこちらでまとめています。
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