「ししとう」と「青唐辛子」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも緑色で細長く、色も形もよく似ている野菜ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「ししとう」と「青唐辛子」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ししとうの定義
「ししとう」を広辞苑で調べると、
(獅子唐辛子ししとうがらしの略)ピーマンの一品種。もと江戸時代に北京柿椒という中国の品種を日本で順化したものをこう呼び、現在はこれとは別に小形のピーマンの品種の総称。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ししとう」は小型ピーマンの品種の総称あることが分かりました。
続いてピーマンを広辞苑で調べると、「トウガラシの甘味種。」とのことで、ししとうもピーマンも唐辛子の一種であることが分かりました。
唐辛子は辛いイメージがありますが、唐辛子の中にも辛味種と甘味種があり「ししとう」は甘味種に分類され、基本的には辛くありません。しかし、成長する環境によって、まれに辛い「ししとう」が混ざっていることもあります。
「ししとう」を食べる時はそのまま焼いたり、揚げたり、煮たりすることが多いですが、生で食べることもできます。

青唐辛子の定義
「青唐辛子」を広辞苑で調べると、
夏の間の、まだ青いトウガラシの実。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「青唐辛子」は熟す前に収穫された若い唐辛子で、特定の品種を指すものではないことが分かりました。
唐辛子は熟すと赤くなり、赤唐辛子になります。日本では鷹の爪が有名です。
「青唐辛子」には様々な種類があり、「ししとう」や万願寺とうがらしのように辛くない品種のものもあれば、ハバネロなどの辛い品種もあります。しかし、一般的には辛い品種のことを「青唐辛子」と呼んでいます。
辛い「青唐辛子」は刺激が強いため、食べる時は刻んで使うことが多く、柚子胡椒や南蛮味噌など辛い調味料の原材料としても使われます。

つまり「ししとう」と「青唐辛子」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ししとうは「辛味のない唐辛子の一種」
- 青唐辛子は「熟す前に収穫した青い唐辛子」
となり、「ししとう」は「青唐辛子」の一種であることが分かりました。「ししとうは」辛味がないのに対し、辛味が強く青い唐辛子は「青唐辛子」と一般的に呼ばれています。
一味唐辛子と七味唐辛子の違いはこちらでまとめています。
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