「煎餅」と「おかき」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもサクサクした食感の米菓ですが明確な違いを知っている人は意外と少ないかもしれません。
このページを読めば「煎餅」と「おかき」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
煎餅の定義
干菓子の一種。小麦粉または粳米うるちまい・糯米もちごめの粉に砂糖などを加えて種を作り、鉄製の焼型に入れて焼いたもの。古来、大衆的な菓子として好まれ種類も多い。米菓べいか。おせん。
広辞苑 第七版 1675Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことですが、メーカーのサイト等でリサーチしたところ、一般的に煎餅は粘り気の少ない「うるち米」から作られていることが分かりました。
膨らみにくいため、平べったくて硬いのが特徴です。
余った団子を潰して焼いたのが始まりともされる煎餅は現代にいたるまで大衆のおやつとしても人気ですが、地方の名産品としても多くの煎餅があります。
醤油や塩のしょっぱいものからミルク煎餅などの甘いもの、揚げ煎餅に濡れ煎餅、はたまた小麦粉で作られた”南部煎餅”に澱粉で作る”海老煎餅”など原料や製法、味付けなど種類が多いのも特徴です。
おかきの定義
かきもち。
広辞苑 第七版 398Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「かきもち」を広辞苑で調べると
正月11日に取り下げた鏡餅を、刃物で切ることを忌み、手で欠いて小さくしたもの。
広辞苑 第七版 515Pより [発行所:株式会社岩波書店]
餅を薄く切って乾燥したもの。あぶり焼いて食す。
とのことで、お餅を手で欠いたことに由来する「おかき」は「欠く」と言う言葉からきていることが分かりました。
おかきの原料はもち米のため、膨らみやすく厚みがあるのが特徴です。
また、原料や製法は同じですが、小さいかきもちのことを「空から降る霰(あられ)」に似ていることから「あられ」と呼びます。
つまり「煎餅」と「おかき」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 煎餅は「主にうるち米を使用した平べったい米菓」
- おかきは「もち米を使用した米菓で、大きいものを”おかき”、小さいものを”あられ”と呼ぶ」
となり、同じ米菓でも使われるお米の種類や大きさにより呼び方が異なることが分かりました。
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