「イギリスパン」と「食パン」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも生地を発酵させ四角い箱に入れて焼いたパンですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「イギリスパン」と「食パン」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
イギリスパンの定義
「イギリスパン」は広辞苑に掲載がないため実際のレシピ等を見てみたところ、強力粉、砂糖、ミルク、バター、塩、ドライイースト、水などで作った生地を蓋のない型に入れて焼いた、山型の食パンであることがわかりました。
この山型が山高帽子をかぶった英国紳士に見えることからイギリスパンと呼ばれるようになったそうです。
また、イギリスではティンという焼き型を使うことから、ティンブレッドとも呼ばれています。
イギリスパンは焼く際に水分が出るので、サクッとした軽い食感に焼きあがるほか、上と下の耳の厚みが違うため、それぞれの食感が異なるのも特徴です。
食パンの定義
「食パン」を広辞苑で調べると、
箱形の型を使って焼いたパン。薄く切ってトーストやサンドイッチにする。
広辞苑 第七版 1467Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「食パン」は長方形の型に入れて四角く焼いたパンであることがわかりました。
食パンは蓋をして焼くので、水分が中に閉じ込められてしっとりとした食感に仕上がります。
関東と関西では食パンの売れ行きが異なり、関東では6枚切りや8枚切りといった「薄切り」がよく売れるのに対し、関西では4枚切りや5枚切りの「厚切り」が人気です。
なお、「食パン」という言葉は日本の造語で、日本語の影響を大きく受けた台湾では、食パンやトーストのことを「ショッパン」と呼ぶそうです。
つまり「イギリスパン」と「食パン」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- イギリスパンは「蓋のない型に入れて焼いた山型のパン」
- 食パンは「蓋のある型にいれて焼いた四角いパン」
となり、「イギリスパン」はサクッとした軽い食感であるのに対し、「食パン」はしっとりとした食感に仕上がりますが、どちらもトーストやサンドイッチなど、様々なアレンジで楽しめることが分かりました。
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