「学芸会」と「学習発表会」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも子どもたちが発表を行う学校行事を指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「学芸会」と「学習発表会」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
学芸会の定義
「学芸会」を広辞苑で調べると、
小・中学校で児童・生徒が演劇・音楽などを次々に舞台に出て発表する行事。
広辞苑 第七版 519Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「学芸会」は劇や歌、楽器の演奏などを舞台で披露するイベントであることがわかりました。芸という字が入っているので、観客を楽しませるようなイメージもありそうです。
学芸会の起源は明らかになっていませんが、明治時代の近代教育にはじまるとする見解が有力です。
現在の学習指導要領の中では、行うべき特別活動のひとつである文化的行事として定められています。
なお、幼稚園や保育園で行う劇や歌の発表は、一般的に「お遊戯会」と呼ばれます。
学習発表会の定義
「学習発表会」は広辞苑に掲載がないため、言葉を分解してみました。
すると、「学習+発表+会」ということで、学んだ内容を発表する場という意味になります。
また、各学校の学習発表会についてリサーチしたところ、演劇や音楽に加えて下記のような発表方法がありました。
・発表パネルを作って学習内容を発表する
・ビデオレターで活動内容を紹介する
・子どもが先生になって授業を行う
「学習発表会」はジャンルが様々で自由度も高いようです。
つまり「学芸会」と「学習発表会」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 学芸会は「演劇や音楽を中心に、舞台上で学習成果を発表する行事」
- 学習発表会は「さまざまな表現方法を用いて、学習成果を発表する行事」
となり、「学芸会」は文字通り芸で発表するのに対し、「学習発表会」は芸にとらわれない自由な形で発表することが分かりました。
いずれも表現的、創造的な集団活動の楽しさを体験させるという目的で行われており、子供たちの成長を感じられる場となっています。
コメント