「イースター」と「ハロウィン」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも海外のお祭りというイメージがありますが、具体的にその内容や起源を知った上で楽しんでいる日本人は少ないかもしれません。
このページを読めば「イースター」と「ハロウィン」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
イースターの定義
復活祭。
広辞苑 第七版 127Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「復活祭」を広辞苑で調べると、
キリスト教会で、イエス=キリストの復活を記念して春分後最初の満月直後の日曜日に行う祭事。
広辞苑 第七版 2568Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、イースターはキリスト教のお祭りで、処刑から3日後に復活したとされるイエスキリストの復活を祝う「復活祭」です。
クリスマスやハロウィンが浸透している日本においてもイースターはあまり浸透していませんが、それはイースターが「春分後最初の満月直後の日曜日」に行われるイベントであり、毎年開催日が変わることも分かりにくく浸透しない要因の1つかもしれません。
イースターと言えば、カラフルな卵とウサギがシンボルですが、これは卵が生命の象徴ともいえること、ウサギは多産であることからとされています。
イースターでは多くの催し物があり、卵のデコレーションや、庭に隠したイースターエッグを探す”イースターエッグハント”、スプーンで卵を転がして競争する”イースターエッグロール”などの他、国によって独自のお祭りが繰り広げられています。
また、豪華な食事でお祝いをします。
ハロウィンの定義
諸聖人の祝日の前夜(10月31日)に行われる祭り。スコットランド・アイルランドのケルト的伝統に起源を持つ収穫祭で、魔除けの意味を持つ。
広辞苑 第七版 2406Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ハロウィンは主にアメリカで定着しているお祭りで、10月31日に行われ、秋の収穫を祝う「収穫祭」と悪霊を追い払う「魔除け」の意味を持ちます。
しかし、この時期にやってくるのは悪霊だけでなく死者の霊もくるとされているため、日本のお盆と似ています。
悪霊を追い払うために魔女やおばけなどに変装したことが、現在の「仮装パーティー」のようなハロウィンの起源となります。
また、ハロウィンと言えばかぼちゃをくり抜いてロウソクを立てた「ジャックオーランタン」や子供が変装して「トリックオアトリート(お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ)」と言ってお菓子をもらいにいく行事が一般的です。
つまり「イースター」と「ハロウィン」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- イースターは「春分後最初の満月直後の日曜日に行われる、イエスキリストの復活を祝う”復活祭”」
- ハロウィンは「秋の収穫を祝う”収穫祭”と悪霊を追い払う”魔除け”の意味をもつ10月31日のお祭り」
となり、宗教的な意味合いの強いイースターに対し、ハロウィンは民間行事として定着しているお祭りです。
日本でイースターと言えば、ディズニーランドやユニバーサルスタジオくらいしか思い当たりませんが、大人も楽しめる仮装などのあるハロウィンに比べて、イースターの「エッグハント」などは広い庭のある海外ならではですから、日本ではどうしても盛り上がりに欠けているようです。
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