「書道」と「習字」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも筆で文字を書くことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「書道」と「習字」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
書道の定義
「書道」を広辞苑で調べると、
毛筆を用いて文字を巧みに書く術。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
中国で後漢の時代、紙の発明と筆の改良で盛んとなり、魏・晋の頃、王羲之・王献之父子によって発達。日本に伝来して、平安時代に草仮名を創作し、和様として世尊寺流・法性寺流・定家流・青蓮院流などの流派を生じた。
とのことで、「書道」は古くから日本に伝わる文化のひとつで、毛筆を用いて文字を書く術であることが分かりました。
「書道」は筆を使って文字を書きますが、形式に決まりはなく自分のイメージを自由に表現できるのが魅力です。
「書道アート」と呼ばれる、文字を並べて絵にしたりさまざまな色を使って鮮やかな文字を書いたりしたものがインテリアとしても楽しまれています。
また「書道パフォーマンス」と呼ばれる、毛筆を使って大きい紙にダイナミックに文字を書いていく様子を観客に見せるスタイルもあり、大会が行われるほど注目を集めています。
習字の定義
「習字」を広辞苑で調べると、
①文字の書き方を習うこと。てならい。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②小学校・中学校における国語科の一分野または一分科。古くは独立の教科とされた。書き方。書写。
とのことで、「習字」は小中学校における国語科の分野のひとつであり、「文字の書き方を習うこと」であることが分かりました。
「習字」では、書道の基本として、筆の持ち方や美しい文字の書き方などを習います。
つまり「書道」と「習字」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 書道は「伝統文化のひとつで、毛筆を使って文字を書くもの。自分のイメージするものを自由に表現できるのが魅力である」
- 習字は「小中学校で行われる国語科の分野。書道の基本を習う」
となり、「書道」と「習字」はどちらも筆と墨を使用するものですが、「習字」は”字を習う”と書くように、芸術的なものではなく”文字の書き方を習うこと”であることが分かりました。
浮世絵と錦絵の違いはこちらでまとめています。
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