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浮世絵と錦絵の違い。定義・意味・使い方は?広辞苑より。

文化

「浮世絵」と「錦絵」の違い、あなたは説明できますか?

どちらも江戸時代頃の絵画を指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「浮世絵」と「錦絵」の違いがわかります。

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広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

浮世絵の定義

「浮世絵」を広辞苑で調べると、

江戸時代に発達した民衆的な風俗画の一様式。肉筆画も行われたが、特に版画において独自の様式を展開し、主に町人の間で普及した。17世紀後半(延宝〜元禄)の菱川師宣が遊里や歌舞伎などの享楽的な主題で一枚絵(一枚摺)や版本挿絵といった形式の基礎を作り、1765年(明和2)には多色摺木版画(錦絵)が創始され、鈴木春信が第一人者となり黄金期を迎えた。主題は多様化し、美人画・役者絵・武者絵・相撲絵・子ども絵・風景画・花鳥画等に分類される。浮世絵師としては、ほかに、鳥居清信・西川祐信・鳥居清長・喜多川歌麿・東洲斎写楽・葛飾北斎・歌川広重などが名高く、19世紀後半には、ジャポニスムの流行を導き、欧米の美術へも影響を及ぼした。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「浮世絵」は江戸時代に発達した風俗画の1つであることが分かりました。

浮世絵と言えば葛飾北斎と歌川広重が有名ですが、創始したのは、菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)といわれています。

また、浮世絵は手書きのものもありますが、「版画」が有名でもあります。

錦絵の定義

「錦絵」を広辞苑で調べると、

1765年(明和2)に鈴木春信らによって創始された華麗な多色刷浮世絵版画。以後、浮世絵版画華麗な多色摺浮世絵版画。1765年(明和2)創始。鈴木春信はその創始期の第一人者で、以後、浮世絵版画の代表的名称となり、春信はじめ鳥居清長・喜多川歌麿・歌川豊国・葛飾北斎・歌川広重らすぐれた作者と彫師・摺師との協力のもとに主題と技法の幅をひろげた。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「錦絵」は浮世絵の一種であり、多色刷りの木版画であることが分かりました。

錦絵と呼ばれる由来は『錦(金色の糸などを使い、美しい模様に織られた絹織物)のように美しい』ことからとされており、当時、民衆の間では非常に人気があったようです。

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つまり「浮世絵」と「錦絵」の違いは?

つまりそれぞれの違いは

  • 浮世絵は「江戸時代に流行った風俗画のこと」
  • 錦絵は「浮世絵の一種であり、多色刷りの木版画のこと」

となり、「錦絵」が登場してからは「浮世絵」の代名詞として、「錦絵」という言葉が使われていたことが分かりました。

どちらも今見ても非常に美しい日本画です。
教科書で見ることが多い浮世絵ですが、実物を見ると教科書とは違う迫力を感じることができます。

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