「リトミック」と「ソルフェージュ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも音楽の基本的な教育法ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「リトミック」と「ソルフェージュ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
リトミックの定義
「リトミック」を広辞苑で調べると、
リズムに基礎を置く教育法の一つ。体の動きを音楽に結びつけてリズム感覚を育てるもので、舞踊・体操などにも採り入れられる。ダルクローズの創始。律動法。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「リトミック」は、体の動きを音楽に結びつけてリズム感覚を育てる教育法であることがわかりました。
「リトミック」は19世紀末、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズによって生み出されました。
音楽を通して体を動かすことで、音楽的なことだけでなく子供の潜在的な基礎能力を伸ばすことを目的としています。
ソルフェージュの定義
「ソルフェージュ」を広辞苑で調べると、
旋律を母音やドレミ音名などで歌うこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
読譜・聴音・視唱、またリズムの表現能力や音楽理論などを学ぶ、音楽の基礎教育の総称。
とのことで、ソルフェージュとは音楽の基礎教育の総称であることがわかりました。
もともとソルフェージュは、17世紀のイタリアで行われていた、声楽家のための歌唱訓練のことを指していました。それが広まり、フランスを中心に発展し、音楽の基礎教育のことを指すようになりました。
楽譜を読む読譜力、音を聞く聴音力、表現力、音楽の歴史などの音楽理論を学ぶことで、より音楽への理解を深めることを目的としています。
つまり「リトミック」と「ソルフェージュ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- リトミックは「体の動きを音楽に結び付けて、リズム感覚を育てる教育法で、人間力の向上を目的としている」
- ソルフェージュは「譜読みを中心とした音楽の訓練の総称で、音楽への理解を深めるのを目的としている。
となり、「リトミック」は音楽に合わせて体を動かし人間力の向上を目指すのに対し、「ソルフェージュ」は音楽の基礎を学ぶことでより音楽の理解を深めるのが目的であることがわかりました。
オペラとミュージカルの違いはこちらでまとめています。
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