「お彼岸」と「お盆」の違い、あなたは理解していますか?
どちらもお墓参りに行く期間という認識がありますが、明確な違いを知っている人は意外と少ないかもしれません。
このページを読めば「お彼岸」と「お盆」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
お彼岸の定義
「彼岸」を広辞苑で調べてみると、
春分・秋分の日を中日として、その前後7日間。
広辞苑 第七版 2438Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、お彼岸は先祖に感謝し、供養をする日となります。
更に詳しくWikipedia等でリサーチしたところ、お彼岸は”あの世とこの世が近くなる期間”とされ、供物は春は”ぼたもち”、秋は”おはぎ”、花は定番の菊の他、ユリやカーネーション、トルコキキョウなどの色味の薄い花や季節の花を供えるのが一般的です。
お盆の定義
盂蘭盆うらぼんの略。盂蘭盆の前後数日の称。
広辞苑 第七版 2723Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「盂蘭盆」を広辞苑で調べてみると、
陰暦7月13日〜15日を中心に行われ、種々の供物を祖先の霊・新仏・無縁仏(餓鬼仏)に供えて冥福を祈る。一般には墓参・霊祭たままつりを行い、僧侶が棚経たなぎょうにまわる。地方により新暦7月・8月など日が異なる。
広辞苑 第七版 295Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「お盆」の正式名称は「盂蘭盆(うらぼん)」であり、「帰ってきた先祖を供養する期間」であることが分かりました。
更に詳しくWikipedia等でリサーチしたところ、お盆にはキュウリを馬、ナスを牛と見立てたものや、お団子を供え、花は棘や毒のあるものを除いた、白や黄色、紫の菊やリンドウなど飾るのが一般的であることが分かりました。
つまり「お彼岸」と「お盆」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- お彼岸は「あの世とこの世が近くなる期間で、先祖を供養し、ぼたもちや花を供える」
- お盆は「先祖が帰ってくる期間で、先祖を供養し、団子やキュウリ、ナスの他、花などを供える」
となり、先祖に感謝して供養する点は同じですが、時期や供物の他、先祖が帰ってくるか、こちらから近づいて供養をするかの違いがあることが分かりました。
おはぎとぼたもちの違いはこちらにまとめています。
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