「おはぎ」と「ぼたもち」の違い、あなたは理解していますか?
私の周りでは「おはぎ」と呼ぶ人ばかりで「ぼたもち」と呼ぶ人に会ったことがないのですが、「おはぎだ!」と思った商品が「ぼたもち」の名で販売されていることもあります。
このページを読めば「おはぎ」と「ぼたもち」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
おはぎの定義
「はぎのもち」の別称。
広辞苑 第七版 435Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「はぎのもち」を広辞苑で調べると、
糯米もちごめや粳米うるちまいなどを炊き、軽くついて小さく丸め、餡あん・黄粉きなこ・胡麻などをつけた餅。煮た小豆を粒のまま散らしかけたのが、萩の花の咲きみだれるさまに似るのでいう。また牡丹に似るから牡丹餅ぼたもちともいう。おはぎ。はぎのはな。きたまど。隣知らず。萩の強飯こわいい。
広辞苑 第七版 2325Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、おはぎ(お萩)は「萩の餅」とも呼ばれており、さらには「ぼたもち」と同一のものであることが分かりました。
お彼岸に食べられることでも知られる「おはぎ」ですが、萩の花が咲くのは「秋」であるため、本来は秋のお彼岸に食べるものを「おはぎ」と呼ぶようです。
しかし地域によっては一年中おはぎと呼ばれます。
また、おはぎは「うるち米を使ったきな粉をまぶしたもの」という説もあるようですが、実際にはもち米が使用されていたり、ゴマをまぶしたり、粒あんやこしあんのみを使用した物もおはぎと呼びます。
ぼたもちの定義
(赤小豆餡をまぶしたところが牡丹の花に似るからいう)「はぎのもち」に同じ。
広辞苑 第七版 2703Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、おはぎと同じ食べ物である「ぼたもち」ですが、牡丹の花が咲く春のお彼岸に食べるものを「ぼたもち」と言うようです。
また、もち米を使用し、きな粉等をまぶさずあんこのみのものを「ぼたもち」とする説などがありますが、実際に販売されているものを見るとおはぎとの区別はされていないようです。
つまり「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- おはぎは「はぎのもち、ぼたもちと同じものだが、萩の花が咲く秋のお彼岸に食べるものを”おはぎ”とする説がある」
- ぼたもちは「おはぎと同様のものだが、牡丹の花が咲く春のお彼岸に食べるものを”ぼたもち”とする説がある」
となります。
どれも「一説」に過ぎませんし、地域差があるのかもしれませんが一般的に販売されているものを見ると「おはぎ」の名で販売されているものが圧倒的に多い印象です。
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