「讃岐うどん」と「普通のうどん」の違い、あなたは説明できますか?
乾麺や冷凍うどん、チルドの玉うどんにも「讃岐うどん」と書かれたものが多くありますが、普通のうどんと讃岐うどんの違いを説明できる人は少ないかもしれません。
このページを読めば「讃岐うどん」と「普通のうどん」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
讃岐うどんの定義
香川県特産のうどん。麺はこしが強く、太め。
広辞苑 第七版 1188Pより [発行所:株式会社岩波書店]
更に詳しくWikipedia等でリサーチしたところ、讃岐うどんは一つのうどんのブランドであり、”名産・特産・本場・名物”などと名乗る場合は下記6点の基準を満たす必要があることが分かりました。
- 香川県内で製造されたもの
- 手打ち、または手打ち式(風)のもの
- 加水量が小麦粉の総重量に対し40%以上
- 食塩が小麦粉の総重量に対し3%以上
- 熟成時間は2時間以上
- ゆでる場合、ゆで時間15分で十分アルファー化されていること
しかし、”名産・特産・本場・名物”などを名乗らなければどこで製造しても「讃岐うどん」の名で販売することが出来るため、何の所縁がなくても「讃岐うどん」や「讃岐風うどん」と名乗ることができます。
また、「讃岐風」などと名乗る場合はコシの強さや粘り気のあるモチモチ食感を売りにしていることが多くあります。
更に、本場の讃岐うどんではイリコ(煮干し)出汁が使われていることが多いため、「讃岐風のうどんつゆ」として販売されているものはイリコを使用しているものが多いのも特徴です。
普通のうどんの定義
(ウンドンの音略)麺類めんるいの一種。小麦粉を塩水でこねて薄くのばし、細く切ったもの。ゆでてかけ汁にひたしたり、つけ汁につけたりして食べる。
広辞苑 第七版 280Pより [発行所:株式会社岩波書店]
さらに、「生めん類の表示に関する公正競争規約」では
「うどん」とは、ひらめん、ひやむぎ、そうめん、その他名称のいかんを問わず小麦粉に水を加えて練り合わせた後製めんしたもの又は製めんした後加工したものをいう。
生めん類の表示に関する公正競争規約
と定義されている通り、うどんには多くのブランドや製法、太さがある他、生めん、半生、乾麺、冷凍うどん、玉うどんなど様々の状態のものがあります。
つまり「讃岐うどん」と「普通のうどん」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 讃岐うどんは「”名産・特産・本場・名物”を名乗る場合は、加水量や熟成時間などの規定があるが、それ以外は所以が無くても”讃岐うどん”を名乗ることが出来る」
- 普通のうどんは「小麦粉に水を加えて練り合わせた麺全般を指す」
となります。
讃岐うどんという名前がブランド化しているため、「コシが強そう、喉ごしが良さそう」などと思いがちですが、実際には基準を満たしていなくても名乗れてしまうため、惑わされてはいけません。
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