ネギトロとまぐろのたたきの違い、あなたは説明できますか?
丼や軍艦、巻物なども「ネギトロ」と呼ばれるものの方が多い印象がありますが、「ネギトロ」と「まぐろのたたき」の違いを明確に答えられる人は少ないかもしれません。
このページを読めば「ネギトロ」と「まぐろのたたき」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ネギトロの定義
マグロのとろを叩いて刻み葱とまぜあわせたもの。鮨や丼の具とする。
広辞苑 第七版 2257Pより [発行所:株式会社岩波書店]
広辞苑には「葱と混ぜ合わせたもの」と記載がありますが、Wikipedia等でリサーチすると一概にもそうとは言わないようです。
一般的にはネギと合わせることが多く「葱トロ」とも表現されますが、「ネギトロ」はマグロの身をねぎ取る(そぎ取る)ことが語源であることから、ネギが入っていなくても、そぎ取った身がトロでなくても「ネギトロ」となるようです。
また本来はマグロの中落ちや油の多いトロの部分をこそげ落としたものですが、回転寿司などでは赤身に油脂や着色料を加えたものが「ネギトロ」として販売されていることが多いです。
更にはマグロではなく、マグロに色味や味がよく似た「アカマンボウ」が使用されている場合もあるようです。
まぐろのたたきの定義
つぎに「たたき」を広辞苑で調べてみると、
魚または鳥獣の肉などを庖丁でたたいて作った料理。
広辞苑 第七版 1799Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、マグロの身を包丁で叩いて作ったものが「まぐろのたたき」であることが分かりました。
細切りでもペースト状になるまで切り刻んだものも「たたき」と呼ばれます。
また、中落ちやトロでなく柵を叩いて細かくしたものが「まぐろのたたき」になります。
つまり「ネギトロ」と「まぐろのたたき」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ネギトロは「マグロの中落ちやトロ部分をこそげ落としたもので、ネギと混ぜることが多い」
- まぐろのたたきは「マグロの身を包丁で叩いたもの」
となります。
ネギトロは中落ちやトロなどの脂身の多いところ、たたきは赤身の柵となり、部位や調理の工程が異なることが分かりました。
しかし、ネギトロは赤身の切れ端などに油脂を混ぜるだけでなく、マグロ以外の魚が使われていることもあるため、マグロだけを食べたい場合は「まぐろのたたき」として売られているものか、回転寿司などではない原材料名の記載された商品を選ぶことをお勧めします。
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