「本まぐろ」と「メバチ」と「キハダ」と「ビンチョウ」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも寿司屋などでよく見かけるマグロの種類ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「本まぐろ」と「メバチ」と「キハダ」と「ビンチョウ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
本まぐろの定義
「本まぐろ」を広辞苑で調べると、
クロマグロに同じ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、続いて「クロマグロ」を調べると、
サバ科の海産の硬骨魚。サバ型で肥り、体長3メートル、体重400キログラム以上に達する。外洋性の回遊魚で、背面青黒色、腹面灰白色。幼魚の体側には、腹背の方向に淡色の帯がある。マグロ類の中では比較的胸びれが短い。肉は暗赤色で、特に冬に美味。成長の度合によりメジ・シビなどと呼ぶ。幼魚は「かきのたね」ともいう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「本まぐろ」は「クロマグロ」ともいい、比較的サイズが大きく、肉の色が濃い種類であることがわかりました。
脂のりがいい高級品で、刺身や寿司、かぶと焼きなどに適しています。

メバチの定義
「メバチ(眼撥)」を広辞苑で調べると、
サバ科の海産の硬骨魚。全長約2メートル。マグロ型で体は太く、眼が大きくて胸びれが長い。熱帯の外洋に分布。春と秋に美味。若魚はダルマと称する。メバチマグロ。バチ。バチマグロ。メブト。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「メバチ」は本マグロより小さいマグロの種類であることがわかりました。
脂は少なめで、スーパーや低価格の寿司屋でよく見かけられます。
刺身や寿司に適しています。

キハダの定義
「キハダ(黄肌)」を広辞苑で調べると、
サバ科の海産の硬骨魚。体はマグロ型。全長2メートル以上、体重200キログラムに達する。第1背びれ以外の各ひれは著しく黄色い。南日本および熱帯の魚であるが、夏季には東北地方や日本海へも回遊。肉は桃色で美味。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「キハダ」は本マグロより小さく、肉の色が薄いマグロの種類であることがわかりました。
あっさりした味なので、調味料や他の具材などで味を補う食べ方が一般的です。

ビンチョウの定義
「ビンチョウ(鬢長)」を広辞苑で調べると、「びんなが」で掲載がありました。
サバ科の海産の硬骨魚。全長1メートル余。クロマグロに似るが、胸びれは長く延びてサーベル状。背部は黒藍色、腹部は銀白色。暖水性の外洋回遊魚。ビンナガマグロ。トンボシビ。ビンチョウ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ビンチョウ」は、肉の色が淡くて柔らかいマグロの種類であることがわかりました。
比較的旨味は弱く、回転寿司屋では「ビントロ」と呼ばれることもあります。

つまり「本まぐろ」と「メバチ」と「キハダ」と「ビンチョウ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 本まぐろは「サイズが大きく肉の色が濃い種類で、脂がのっている」
- メバチは「肉の色が濃く、脂は少なめ」
- キハダは「肉の色が薄く、あっさりした味」
- ビンチョウは「肉の色が薄くて旨味も弱い」
となり、いずれもマグロの仲間ですがそれぞれ肉質が異なっていて、価格としては
「本まぐろ>メバチ>キハダ>ビンチョウ」
であることがわかりました。
鮭とサーモンとトラウトサーモンの違いについてもまとめています。
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