手延そうめん「揖保乃糸」の種類の違い、あなたは説明できますか?
手延そうめん「揖保乃糸」には7つの種類がありますが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば手延そうめん「揖保乃糸」の7つの種類の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
手延そうめん「揖保乃糸」の定義
手延そうめん「揖保乃糸」は広辞苑に掲載されていないので、「手延べ」で調べると、
索麺そうめんやうどんを、機械や包丁などを使わずに、手で細く引き延ばして作ること。また、そうして作ったもの。
広辞苑 第七版 2008Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「手延べそうめん」は機械を使わずに手作業で作っていることが分かりました。
手延そうめん「揖保乃糸」には7つの種類があり、それぞれ帯の色が違います。
高級なものからまとめると、1つ目は「三神(さんしん)」です。
「三神」は厳選された小麦粉を使用し、限られた製造者にしか作ることができないそうめんで、製造量は少なく、太さは0.55mmから0.60mmと7種類の中で1番細いです。
2つ目は「特級(とっきゅう)」です。こちらも厳選された小麦粉を使用し、限られた製造者にしか作ることができません。麺の太さは0.65mmから0.70mmで、贈答用に人気です。
3つ目は「縒つむぎ(よりつむぎ)」です。国産小麦を使用し、もちもちとした食感が特徴で、太さは0.70mmから0.80mmです。
4つ目は「播州小麦(ばんしゅうこむぎ)」です。小麦粉の「ふくほのか」と「ゆめちから」をブレンドし、小麦の旨味を最大限に引き出したそうめんで、太さは0.90mmから1.10mmです。
5つ目は「熟成麺(じゅくせいめん)」です。厚生労働省の認定資格である「製麺技能士」によって作られた手延そうめんで、製造後1年間熟成されます。太さは0.70mmから0.90mmです。
6つ目は「上級(じょうきゅう)」です。歴史ある手延そうめんで、全体量の80%を締め、最も購入されている手延そうめんです。太さは0.70mmから0.90mmです。
7つ目は「太づくり(ふとづくり)」です。北海道産の小麦「きたほなみ」を使用した手延そうめんで、太くもちもちとした食感が特徴です。太さは1.10mmから1.50mmです。
つまり手延そうめん「揖保乃糸」の種類の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 三神は「最も高級で麺が細く、厳選された材料で限られた人にしか作ることができない手延そうめん」
- 特級は「厳選された材料で、限られた人にしか作ることができない手延そうめん」
- 縒つむぎは「国産小麦のみで作られたもちもちとした手延そうめん」
- 播州小麦は「国産小麦をブレンドして作られた小麦の旨味が強い手延そうめん」
- 熟成麺は「製造後、1年間熟成させた手延そうめん」
- 上級は「最も消費者に買われている手延そうめん」
- 太づくりは「一番太い手延そうめん」
となり、手延そうめん「揖保乃糸」はそうめんの細さや原材料の違いで七種類に分けられ、それぞれ値段や帯の色が違いますが、最も一般的なのは「上級」であることが分かりました。
讃岐うどんと普通のうどんの違いはこちらでまとめています。
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