普段何気なく食べているあんこ。
「つぶあん派?こしあん派?」は良く論争になる議題ですよね。
今回はつぶあん・こしあんに「つぶしあん」と「小倉あん」を加え、計4種類の違いについてまとめています。
このページを読めば「こしあん」と「つぶあん」と「つぶしあん」と「小倉あん」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
こしあん(漉餡)の定義
小豆などをゆでて漉(こ)し、皮を取り去った後、砂糖を混ぜて煮て練った餡。
広辞苑 第七版 1052Pより [発行所:株式会社岩波書店]
こしあんの作り方は有名ですよね。広辞苑にある通り「ゆでたあとにこす」ことで、なめらかな食感のあんこに仕上がります。
水ようかんで使われるのは主にこしあんです。
つぶあん(粒餡)の定義
小豆などをゆでて、粒のまま、皮を取り去らずに砂糖を混ぜて煮て練った餡。
広辞苑 第七版 1958Pより [発行所:株式会社岩波書店]
つぶあんは広辞苑の通り「小豆を潰さないように、粒のまま作ったあんこ」を指します。
こしあんに比べて舌触りがゴツゴツしていて、小豆そのものの旨味を味わうことができます。
つぶしあん(潰し餡)の定義
あまり聞きなじみがないかもしれない「つぶしあん」。こちらも広辞苑に掲載がありました。
小豆を煮て、すりつぶして製したあん。
広辞苑 第七版 1958Pより [発行所:株式会社岩波書店]
「つぶしあん」はあえて小豆を潰して炊き上げたあんこを指します。
小豆の外皮が残ったままなので、「こしあん」と「つぶあん」の中間の味わいが楽しめます。
小倉あんの定義
最後に小倉あんですが、こちらは広辞苑に掲載がありませんでした。
小倉あんは「こしあんに大粒の小豆を甘く煮て加えたもの」を指します。
なめらかなあんこと、存在感のある小豆が楽しめるのが特徴です。
ちなみに小倉あんの読み方は「こくらあん」ではなく「おぐらあん」です。京都の小倉山が由来と言われています。
つまり「こしあん」と「つぶあん」と「つぶしあん」と「小倉あん」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- こしあんは「小豆を茹ででこしたあんこ」
- つぶあんは「小豆を潰さずに粒のまま作ったあんこ」
- つぶしあんは「小豆をあえて潰して作ったあんこ(こしあんとつぶあんの中間)」
- 小倉あんは「こしあんに大粒の甘く煮た大豆を加えたあんこ」
を指します。
どれも独特の美味しさを兼ね備えているので、こしあん・つぶあん論争だけでは収まりません。
おれは「つぶしあん派」かな!
と言ったら「詳しいね!」と言われるか、「なんか面倒な人だな…」と思われるか、どのような反応になるか気になりますね。
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