「餃子の皮」と「焼売の皮」と「春巻きの皮」の違い、あなたは理解していますか?
形や大きさの違う3つの皮ですが、それ以外の違いって何だかよく分からないですよね。

このページを読めば「餃子の皮」と「焼売の皮」と「春巻きの皮」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
餃子の皮の定義
皮についての詳細は広辞苑に掲載が無いため、まずは「餃子」を調べたところ
(中国山東省の中国語音から)小麦粉をこねて薄く伸ばした皮に、挽肉ひきにく・野菜を包んで焼き、または茹ゆで、あるいは蒸したもの。
広辞苑 第七版 774Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで皮には小麦粉が使われていることが分かりました。
皮の大きさや厚み、細かい原料は商品や店によって異なりますが、基本的に餃子の皮は小麦粉(強力粉と薄力粉を混ぜたもの)・食塩・水で作られており、形は円形です。
厚みは市販のものだと0.8mm~1.5mmほどが一般的なようです。
また、水餃子に使われる皮は焼き餃子の皮よりも厚みのある場合が多く、モッチリとさせるために強力粉のみを使用していたり、焼き餃子でもモチモチ感を出すためにもち粉を加えているなど商品ごとに工夫されているものも多くあります。

焼売の皮の定義
まず「焼売」を広辞苑で調べると、
(広東音)中国料理。鶏・豚などの挽肉ひきにくに野菜のみじん切りをまぜて塩・胡椒・砂糖で味をつけ、小麦粉をこねて薄くのばした皮に包んで蒸したもの。
広辞苑 第七版 1388Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、焼売の皮も餃子の皮同様に小麦粉(強力粉と薄力粉を混ぜたもの)・食塩・水で作ることが出来ます。
焼売の皮は四角く、0.5㎜程の薄いものを使用します。
焼売を蒸した時に皮が柔らかくなるように薄く作られているようです。

春巻きの皮の定義
まずは「春巻き」を広辞苑で調べると、
小麦粉で作った薄い皮で具を包み、揚げた中国料理の点心。
広辞苑 第七版 2404Pより [発行所:株式会社岩波書店]
さらに料理サイト等でリサーチしたところ、春巻きの皮は強力粉で作った生地を一度焼いていることが分かりました。
また、サイズは直径15cm程の大きな正方形で厚みは焼売の皮と同じ0.5mm程が一般的なようです。
春巻の皮が一度焼いてあることにより、油で揚げると皮がサクサクパリパリの春巻になります。

つまり「餃子の皮」と「焼売の皮」と「春巻きの皮」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 餃子の皮は「小麦粉で作った円形の厚みのある皮」
- 焼売の皮は「小麦粉で作った正方形の薄い皮」
- 春巻きの皮は「小麦粉で作った生地を一度焼いた、大きな正方形の薄い皮」
となり、材料に大きな違いは無いものの、大きさ、形、厚み、加熱の有無が違うことが分かりました。
特に厚みと加熱の有無は重要で、それぞれの調理法に合った作りになっているため安易に代用してしまうと違う食感と仕上がりになってしまいます。
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