「全粒粉」と「小麦粉」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもパンやお菓子などの原材料となる食材ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「全粒粉」と「小麦粉」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
全粒粉の定義
「全粒粉」を広辞苑で調べると、
(英語whole wheat flourの訳語)小麦などを表皮・胚芽ごとひいて製した粉。
広辞苑 第七版 1678Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「全粒粉」は、イネ科の作物である小麦の実をそのまま殻ごとひいて作った粉であることが分かりました。
小麦の皮や胚芽といった実のすべてが入っている「全粒粉」は、小麦粉よりも食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含んでいるため、体に良いとされています。
また、「全粒粉」は小麦を殻ごとひいていることから、香ばしく、噛みごたえがあるのでパンやクッキーなどに使われることが多いです。
小麦粉の定義
「小麦粉」を広辞苑で調べると、
小麦をひいてつくった粉。メリケン粉。
広辞苑 第七版 1102Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「小麦粉」は小麦の実をひいて殻などを取り除いて作った粉であることが分かりました。
主にパンやうどん、パスタなどの麺、お菓子作りなど、幅広い料理に使われてる「小麦粉」は、含まれるグルテンの量により「薄力粉」「中力粉」「強力粉」の三種類に分けられます。
「薄力粉」はグルテンが少なくふわっとした食感になるため、ケーキなどのお菓子に適しています。
一方で、「強力粉」はグルテンが多く、もちっとした食感になるため、うどんやパンなどに適しています。
つまり「全粒粉」と「小麦粉」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 全粒粉は「小麦を殻ごとひいて作った粉」
- 小麦粉は「小麦をひいて殻などを除いた粉」
となり、「全粒粉」は粒感がある粉であるのに対し、「小麦粉」はさらさらした粉であることが分かりました。
「イギリスパンと食パンの違い」「薄力粉・中力粉・強力粉の違い」はこちらでまとめています。
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