薄力粉と中力粉と強力粉の違い、あなたは説明できますか?
お菓子作りやパン、うどんと作るものによって使い分けが必要な「小麦粉」ですが、その違いは一体何なのでしょうか。

このページを読めば「薄力粉」と「中力粉」と「強力粉」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
薄力粉の定義
小麦粉の一種。軟質小麦から得られる。水を含ませたとき粘りが弱く、てんぷら・洋菓子などに適する。↔強力粉きょうりきこ
広辞苑 第七版 2333Pより [発行所:株式会社岩波書店]
次に「軟質小麦」を広辞苑で調べてみると
穀粒の軟らかい小麦。一般にグルテン含量が少なく、主に薄力粉に加工される。
広辞苑 第七版 2199Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、薄力粉は「グルテン(たんぱく質)が少なく、粘りが弱い」のが特徴で、お菓子やてんぷらを始め多くの料理に使われます。

中力粉の定義
小麦粉の一種。強力粉と薄力粉の中間の性質を持ち、うどんなど麺類に適する。
広辞苑 第七版 1895Pより [発行所:株式会社岩波書店]
中力粉は薄力粉よりもタンパク質が多く、弾力があるため、うどん作りに適しており「うどん粉」などの名前で売られています。
また、需要が少ないのか粉もの売り場でも選びようがないほど商品が限られていることが多いです。
一般的には家庭で使う機会も少なく、あまり売られていないため「薄力粉と強力粉を1:1で混ぜる」ことで中力粉の代用をすることも可能です。

強力粉の定義
小麦粉の一種。硬質小麦から得られ、蛋白質を多く含み、水を含むと強く粘る。パンなどに適する。↔薄力粉
広辞苑 第七版 773Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、強力粉は薄力粉と反対に、たんぱく質が多く弾力の強い硬質小麦から作られていることが分かりました。
粘りが強く、パン作りに使われることがほとんどです。

つまり「薄力粉」「中力粉」「強力粉」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 薄力粉は「たんぱく質が少なく、粘りが弱いのが特徴で、お菓子や天ぷらなどに使用する」
- 中力粉は「強力粉と薄力粉の中間のたんぱく質や粘り具合を持ち、うどんに適するため”うどん粉”として売られていることが多い」
- 強力粉は「たんぱく質が多く粘りが強いのが特徴で、主にパン作りに使用される」
となります。
どれも小麦を原料とした「小麦粉」ですが、含まれるたんぱく質の割合によって分類され、薄力粉<中力粉<強力粉の順で粘り気が強いことが分かりました。
代用すると希望通りの食感にならないため、それぞれの性質に合った用途で使用することが大切です。
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