「ミートソース」と「ボロネーゼ」の違い、あなたは説明できますか?
パスタでお馴染みのミートソースとボロネーゼですが、どちらも挽肉を使っていて見た目もよく似ています。
このページを読めば「ミートソース」と「ボロネーゼ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ミートソースの定義
挽肉ひきにくに玉葱たまねぎのみじん切り、トマト‐ピューレなどを加えて煮込んだソース。
広辞苑 第七版 2795Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ミートソースは本場のイタリア人がアメリカに渡ったのち、アメリカンスタイルに変化したものと言われており、日本の家庭で作るパスタの中でも最もスタンダートとも言えるのがミートソーススパゲッティです。
つまり、本場イタリアに「ミートソーススパゲッティ」はありません。
ミートソースは挽肉と玉ねぎ、家庭によっては人参やマッシュルームなどの具材を均一に細かくして炒め、トマト缶やケチャップ、砂糖、ウースターソースなどで煮込んだソースで、主にパスタにかけて頂きます。
トマトの酸味は少なく、甘みもあるため世代を問わず好まれる味わいで、レトルトや冷凍食品のパスタソースでも欠かせない存在です。
ボロネーゼの定義
(「ボローニャの」の意)ミートソースであえたパスタ料理。
広辞苑 第七版 2722Pより [発行所:株式会社岩波書店]
広辞苑の意味だけを読むと、ミートソース=ボロネーゼとなってしまいますが、更に詳しくWikipedia等でリサーチしたところ、ボロネーゼはの正式名称は「ラグー・アッラ・ボロネーゼ」であることが分かりました。
ボロネーゼは挽肉を使用しますが、日本のミートソースのようにバラバラにはせず、塊になるように焼いた肉々しいパスタソースです。
また、使用する肉は牛肉で、野菜は少量でメインは肉です。
味付けは少量のトマトペーストと赤ワインなどで煮込み、タリアテッレという平たい麺を合わせるのが一般的なようです。
つまり「ミートソース」と「ボロネーゼ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ミートソースは「挽肉や玉ねぎなどをポロポロとほぐし炒めて、トマトピューレやケチャップ、砂糖などで味付けした甘めのソースで細長いスパゲッティに合わせるのが一般的」
- ボロネーゼは「少量の野菜と牛ひき肉を塊になるように炒め、トマトペーストや赤ワインで煮込んだソースで、タリアテッレという平麺を合わせる」
とのことで、ボロネーゼがアメリカ仕様になったものがミートソースであり、見た目も良く似ている両者ですが、挽肉をパラパラにするか、塊で焼くか、また、味付けや使用するパスタの種類にも違いがあることが分かりました。
肉々しさを求める人にはボロネーゼはがオススメです。
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