「きな粉」と「うぐいす粉」の違い、あなたは説明できますか?
大豆の粉はきな粉ですが、うぐいす餅にまぶしてある黄緑色の粉は一体何なのでしょうか。
このページを読めば「きな粉」と「うぐいす粉」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
きな粉の定義
大豆をいって碾ひいて粉にしたもの。砂糖をまぜ、餅・団子などにまぶして食べる。豆の粉。
広辞苑 第七版 723Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、きな粉は大豆を炒ってから粉にしたものです。
節分などに使用する黄色い大豆を使用するため、漢字で「黄粉」と書く通り、黄色っぽい色が特徴です。
砂糖を混ぜて甘くするのが一般的ですが、そのままでも大豆を炒った香ばしさがあります。
うぐいす粉の定義
「うぐいす粉」は広辞苑に掲載が無いため、「鶯餅」で調べてみると
餅または求肥ぎゅうひに餡を包み、青黄粉あおきなこをまぶした菓子。色・形を鶯に似せる。
広辞苑 第七版 253Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、うぐいす粉とも呼ばれるうぐいす餅の黄緑色の粉は「青黄粉」であることが分かりました。
続いて「青黄粉」を広辞苑で調べると、
青大豆を炒いり、碾ひいて粉にしたもの。
広辞苑 第七版 16Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、青黄粉に使用されている大豆は「青大豆」であることが分かりました。
青大豆を炒って粉にした青黄粉は黄色い黄粉よりも豆の甘みが強く感じられます。
国産の青大豆は高価であまりスーパーなどでも見かけませんが、栄養価などは黄色い黄粉とほとんど差はありません。
つまり「きな粉」と「うぐいす粉」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- きな粉は「節分などに使用される黄大豆を炒ってひいて粉にしたもので、香ばしさが特徴」
- うぐいす粉は「青大豆を炒ってひいて粉にしたもので、黄色い黄粉よりも甘みがあるのが特徴」
とのことで、どちらも「きなこ」であることが分かりました。
また、貴重で高価な故あまり流通していない青黄粉ですが、黄色いきな粉とは違った甘い香りと味が特徴であることが分かりました。
しかし、どちらもきな粉であることには変わりないのに、色による思い込みが強いのか、うぐいす餅ときな粉餅とは全く違う風味であり、違う食べ物だと認識している人が多いはずです。
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