「タバスコ」と「ハバネロソース」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも料理のアクセントとして少量で使用する辛味調味料ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「タバスコ」と「ハバネロソース」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
タバスコの定義
「タバスコ」を広辞苑で調べると、
唐辛子を発酵・熟成させ、酢を加えて作った赤色の辛いソース。商標名。
広辞苑 第七版 1822Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「タバスコ」は唐辛子から作られた辛いソースの商品名であることが分かりました。
「タバスコ」の正式名称は”タバスコペッパーソース”であり、唐辛子(タバスコペッパー)・岩塩・穀物酢を熟成させ、その後酢を加えて辛さを調節し、そこからさらに寝かせて完成します。
唐辛子の辛さを表す単位として「スコヴィル値」というものがありますが、原料の唐辛子(タバスコペッパー)は約5万スコヴィル、完成したタバスコは約4000スコヴィル程度となっています。
ハバネロソースの定義
「ハバネロソース」は広辞苑に掲載がないためまずは「ハバネロ」を調べると
(スペイン語で「バナナ」の意)唐辛子の一種。強い刺激性の辛みがある。果実は赤色やオレンジ色のものが多く、小ぶりでほおずきのような形。
広辞苑 第七版 2382Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、原料となる「ハバネロ」は強い辛みをもつ唐辛子の一種であることが分かりました。
続いて「ハバネロソース」の製造方法などを調べたところ、ハバネロペッパー・岩塩・穀物酢を熟成させて作られるソースであることがわかりました。
ハバネロペッパーの辛さは約30万スコヴィルで、タバスコよりもずっと辛いです。
しかし辛味だけでなく柑橘系のフルーティーな香りもあることから、料理の風味付けとして人気があります。
なお、ギネスブックでハバネロを超える世界一辛い唐辛子として認定された「ブートジョロキア」という種類がありますが、そのスコヴィル値は100万を超えると言われています。
つまり「タバスコ」と「ハバネロソース」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- タバスコは「タバスコペッパー(約5万スコヴィル)を原料とする辛いソース」
- ハバネロソースは「ハバネロペッパー(約30万スコヴィル)を原料とする辛いソース」
となり、どちらも唐辛子から作られるソースという点では同じですが、「タバスコ」よりも「ハバネロソース」のほうが辛いということが分かりました。
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