「ゼリー」と「ジュレ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもぷるぷるとした食感の食べ物ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「ゼリー」と「ジュレ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ゼリーの定義
「ゼリー」を広辞苑で調べると、
①動物性(魚肉類)のゼラチンまたは植物性(果実)のペクチンを煮出して採取した澄明な汁。また、これを利用して固めた弾力のある食品や薬品。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②水で溶いたゼラチン・寒天・ペクチンなどに、砂糖・水飴などを加え、流し固めた菓子。ジェリー。
とのことで、「ゼリー」はゼラチンやペクチンなどを利用して固めた食品や、これに糖分を加えてデザートにしたものであることがわかりました。
「ゼリー」は英語の「jelly」からきている言葉ですが、もともとはフランス語の古い言葉を借用したものです。
日本でゼリーというと、果汁などの甘い液体をゼラチンや寒天で固めた、弾力のあるデザートを表すのが一般的です。
ジュレの定義
「ジュレ」を広辞苑で調べると、
ゼラチン質を含む液体またはゼラチンを加えた液体を調味し、冷やし固めたもの。また、それを用いた料理やデザート。ゼリー。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「ジュレ」は液体をゼラチンなどで固めたもので、デザートやドレッシングに使用されることがわかりました。
フランス語の「gelee」からきている言葉です。
液体のドレッシングはすぐに料理の上から流れ落ちてしまいますが、ゼラチンで固めることでドレッシングが食材にからみやすくなり、また見た目も綺麗に仕上がります。
日本でジュレというと、ゼリーよりも柔らかく細かい見た目のものを指すのが一般的です。
つまり「ゼリー」と「ジュレ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ゼリーは「ゼラチンやペクチンなどを利用して固めた食品で、英語のjellyが由来」
- ジュレは「ゼラチンなどで液体を固めたもので、フランス語のgeleeが由来」
となり、どちらも液体を固めたものを指す言葉ですが、「ゼリー」は英語由来で比較的しっかりした食感があるのに対し、「ジュレ」はフランス語由来で柔らかい食感であることが分かりました。
寒天とゼラチンの違いについてもまとめています。
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