「濃口醤油」と「薄口醤油」の違い、あなたは説明できますか?
普段使いするのは「濃口醤油」、茶わん蒸しなど色を付けたくない料理のときだけ登場するのが「薄口醤油」というご家庭も多くあるかと思いますが、違いは色だけなのでしょうか。
このページを読めば「濃口醤油」と「薄口醤油」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
濃口醤油の定義
色が濃い、一般的な醤油。
広辞苑 第七版 960Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、最も一般的で幅広い料理に使用される醤油が色の濃い「濃口醤油」です。
濃口醬油は塩分濃度が16%程であり、赤褐色で、風味とコクがあるのが特徴です。
煮物や照り焼きなどコクを出したい料理に使用されるほか、肉や魚などクセや臭みのある食材を使用する際にも濃口醤油が適しています。
薄口醤油の定義
色が薄い醤油。味・香りともにあっさりしているが、塩分は多く含む。関西で多く使用。
広辞苑 第七版 261Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、薄口醬油は色が薄いが、塩分濃度は18%程と高い醬油であることが分かりました。
「薄」という字から「味が薄い、塩分が薄い」と思われがちですが、実際には「色が薄い」という意味のため、「淡口(うすくち)」という字を使用する場合もあります。
一般的な醤油は「大豆・小麦・塩」から作られますが、薄口醬油はこれに米が使われることがあり、また、色が濃くならないように塩分を上げて短い熟成期間で作られています。
薄口醬油は色も薄く、あっさりとしているため、色を付けたくない料理や、さっぱりさせたいお吸い物などに向いていますが、風味や香りも弱いため、出汁と組み合わせて使用することが多いようです。
つまり「濃口醤油」と「薄口醤油」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 濃口醤油は「最も一般的な醤油で、コクと香りが強く、煮込み料理や臭みを消したい料理に使用される」
- 薄口醤油は「色は薄くすっきりとした味だが、塩分濃度が高く、さっぱりした料理や色を付けたくない料理に使用される」
となり、同じ醤油でも熟成期間と塩分濃度が異なることが分かりました。
一般家庭ではあまり出番のない薄口醬油ですが、出汁巻き卵や茶わん蒸し、お吸い物など素材の味と色を生かすことが出来るため、使い分けることでいつもの料理でも見た目と味を出すことが出来ます。
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