「スルメ」と「あたりめ」と「さきいか」の違い、あなたは説明できますか?
いずれもお酒のおつまみとして人気の高いイカの加工食品ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「スルメ」と「あたりめ」と「さきいか」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
スルメの定義
「スルメ」を広辞苑で調べると、
イカを開き、内臓などを除去して乾かした食品。祝儀にも用いる。鯣烏賊するめいかの略。
広辞苑 第七版 1592Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「スルメ」はイカの内臓を取り除いて干した食品であることがわかりました。
「寿留女」という漢字を当てることができるので、縁起物としても用いられます。
一般的にスルメイカから作られるため「スルメ」と名付けられましたが、その他ケンサキイカやヤリイカ、コウイカなども使用されます。
あたりめの定義
「あたりめ」を広辞苑で調べると、
鯣するめの忌詞いみことば。
広辞苑 第七版 62Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「あたりめ」はスルメを言い換えたものであることがわかりました。
いみことばとは、不吉な意味や連想をもつところから使用を避ける言葉のことです。
「スルメ」は縁起物として用いられる一方で、『する』という言葉にお金が無くなる、物を盗むという意味があり、縁起が悪いと考えられることもあります。
悪い意味を避けるため、『する』を『あたり』に変えて、「あたりめ」と名付けられました。
さきいかの定義
「さきいか」を広辞苑で調べると、
味をつけて焼いたイカを伸ばして細く裂いた食品。
広辞苑 第七版 1157Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「さきいか」はスルメや生のイカを炙り焼きにし、引きのばして裂いたものであることがわかりました。
スルメから作るものは「するめさきいか」、生のイカから作るものは「ソフトさきいか」と呼ばれます。
そのままおつまみとしても楽しめますが、やわらかくて食べやすく、味も濃いことから、最近はさまざまなレシピにも取り入れられています。
つまり「スルメ」と「あたりめ」と「さきいか」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- スルメは「イカの内臓を取り除いて干した食品」
- あたりめは「スルメを縁起よく言い換えたもの」
- さきいかは「スルメや生のイカを炙り焼きにし、引きのばして裂いたもの」
となり、「スルメ」と「あたりめ」はどちらも同じでイカを乾燥したものを指すのに対し、「さきいか」は干したイカや生のイカを炙ってのばしたもので、スルメやあたりめとは加工方法が異なることが分かりました。
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