「水蜜」と「白桃」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも甘い桃を指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「水蜜」と「白桃」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
水蜜の定義
「水蜜」を広辞苑で調べると、水蜜桃の略と書かれていました。
そこで、「水蜜桃」を広辞苑で調べると、
モモの一品種。明治以後、天津桃に次いで中国から輸入。花は大形で淡紅色。果実は汁気が多く、甘美。岡山白桃など種々の改良種を生んだ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「水蜜桃」は中国から輸入されたモモの一種であることがわかりました。
一般的な桃を指し、果肉の色は白色系・黄色系・ピンク系などがあります。
明治時代以降に日本に輸入されるようになりましたが、当時の水蜜桃種のモモは酸味が目立つもので、シロップ漬けにして食べられていました。
そこから品種改良を繰り返し、甘みややわらかさに富んだ品種が流通するようになりました。
桃の大きな分類としては、水蜜種のほかにネクタリン・椿桃・蟠桃などがあります。
白桃の定義
「白桃」を広辞苑で調べると、
桃の一品種。果肉は白色。岡山県のものが有名。しろもも。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「白桃」は桃の一種で白色の桃であることがわかりました。
桃は、果肉の色によって「白桃・白鳳系」と「黄桃系」の2つに大きく分類されます。
現在日本の市場にそのまま出回っているもののほとんどが白桃・白鳳系で、黄桃系は缶詰などに加工された状態で売られていることが多いです。
つまり「水蜜」と「白桃」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 水蜜は「モモの分類の一つで、品種改良により多くの品種が流通している」
- 白桃は「水蜜桃の一種で、果肉が白く甘みが強い」
となり、どちらもモモの一種ですが、「水蜜」に分類される桃のうち果肉が白いものが「白桃」であることが分かりました。
甘柿と渋柿の違いについてもまとめています。
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