「魚醤」と「ナンプラー」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも料理に使用する調味料ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「魚醤」と「ナンプラー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
魚醤の定義
「魚醤」を広辞苑で調べると「うおじょうゆに同じ」と書いてあったため、さらに「魚醤油(うおじょうゆ)」について広辞苑で調べたところ、
魚介類を塩漬けにして発酵・熟成させて出てくる汁を漉して作った調味料。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
いかなご醤油・いわし醤油の類。
とのことで、「魚醤」は魚介類を発酵・熟成させて作った醤油であることがわかりました。
魚介類のほかにも、イカの塩辛やアンチョビなどを原料とした魚醬もあります。
秋田県の伝統的な調味料である「しょっつる」は、ハタハタなどの魚に塩を加えて1年以上熟成した魚醤で、江戸時代初期から製造されています。
これを使った秋田の郷土料理が「しょっつる鍋」です。
ナンプラーの定義
「ナンプラー」を広辞苑で調べると
(ナンは水、プラーは魚の意)タイ料理に用いる魚醤油。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ナンプラー」も魚介類を発酵させて作った魚醤であり、主にタイ料理に用いる調味料であることがわかりました。
ナンプラーはタイ料理に欠かせない調味料とされていて、高級品から安価なものまで幅広いラインアップがあります。
主な原材料はカタクチイワシと食塩で、そこに砂糖が入っているものはまろやかな味、砂糖の入っていないものは独特な香りと魚の風味を楽しむことができます。
つまり「魚醤」と「ナンプラー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 魚醤は「魚介類を発酵・熟成させて作った醤油」
- ナンプラーは「魚醤のひとつで、主にタイ料理に用いる」
となり、どちらも魚介類を発酵させて作った醤油ですが、特に「ナンプラー」はタイ料理に欠かせない調味料であることが分かりました。
ヌクマムとナンプラーの違いはこちらでまとめています。
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