「山芋」と「長芋」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも同じ芋の種類と考えている人が多いかもしれませんが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「山芋」と「長芋」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
山芋の定義
「山芋(やまいも)」を広辞苑で調べると、「山芋(やまのいも)」の表記で掲載がありました。
ヤマノイモ科の蔓性多年草。日本各地の山野に自生。塊根は長い円柱形。葉は対生し長心臓形。夏、白色の小花を穂状につけ、3稜翼をもつ果実を結ぶ。「むかご」という珠芽を葉のつけ根に生じ、これでもふえる。塊根と「むかご」を食用。ジネンジョウ。ヤマイモ。ヤマツイモ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「山芋」は芋の品種名ではなく、日本各地の山野に生息する、ヤマノイモ科の蔓性多年草の総称であることがわかりました。
多年草とは、2年以上植え替えなどしなくても同じ株から花を咲かせる植物のことを意味します。
「山芋」は自然薯(ジネンジョ)とも呼ばれます。
長芋の定義
「長芋」を広辞苑で調べると、
ヤマノイモ科の蔓性多年草。栽培上は一年生。中国原産で、日本の山野に自生化し、また多くは田畑に栽培する。塊根は円柱状で約1メートルに達し、秋に収穫、「とろろ」などにして食用。各地で品種を分化。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「長芋」もヤマノイモ科の一種であり、山芋とほとんど同義であることがわかりました。
厳密に言うと「長芋」はヤマノイモ科のヤマノイモ属ナガイモと分類され、山芋がヤマノイモ科の総称であるのに対し、「長芋」はその一種となります。
両者は厳密には異なるものを指す場合もありますが、一般的には同義として使用されることが多いです。
つまり「山芋」と「長芋」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 山芋は「ヤマノイモ科の総称であり、日本の山野で収穫される蔓性多年草」
- 長芋は「山芋の一種でありヤマノイモ科ヤマノイモ属ナガイモと分類される」
となり、「山芋」はヤマノイモ科の芋全て指す言葉であるのに対し、「長芋」は山芋の一種であることが分かりました。
菊芋とヤーコンの違いはこちらでまとめています。
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