「投資」と「出資」と「融資」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも何らかの目的に対してお金を出すことですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「投資」と「出資」と「融資」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
投資の定義
「投資」を広辞苑で調べると、
利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること。
とのことで、「投資」は将来的な利益を得ることを目的として資金を提供することを指すことが分かりました。
例えば何か新しい事業を始めようとするとき、多くの資金が必要になります。
このとき、事業者は投資家に対して「この事業によってこれだけの利益が出るので、投資してくれたら利益の〇%を渡します」というような話をすることで、投資をお願いすることになります。
出資の定義
「出資」を広辞苑で調べると、
資金を出すこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「出資」は利益の有無にかかわらず、投資家がお金を出すことを指すことが分かりました。
出資には将来の返済義務がないというメリットがありますが、その一方で、出資してくれた人が会社経営に関与することになる可能性があるというデメリットもあります。
融資の定義
「融資」を広辞苑で調べると、
資金を融通すること。また、その資金。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「融資」は銀行などの金融機関が資金提供者となり、資金を融通することを指すことが分かりました。
金融機関は企業から個人まで、幅広いニーズに対して融資を行っています。
融資を受けた人は融資金額+利息の支払義務があり、また返済の延滞等が生じた場合は、融資の打ち切りが発生することもあります。
つまり「投資」と「出資」と「融資」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 投資は「将来的な利益を得ることを目的として資金を提供すること」
- 出資は「お金を出すかわりに経営などに参与することで利益を得ることで、原則返済義務はない」
- 融資は「要望に応じてお金を貸すことで、融資金額と利息の返済義務がある」
となり、いずれも資金を調達する手段ですが、お金を出す側の目的や返済義務の有無などに違いがあるということが分かりました。
他にも「経済」に関する言葉の違いについてもまとめています。
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