「クロワッサン」と「デニッシュ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも油分の多い、何層にも重なった生地が特徴のパンですが両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「クロワッサン」と「デニッシュ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
クロワッサンの定義
「クロワッサン」を広辞苑で調べると、
三日月形のパン。生地にバターを折り込み、パイのように軽く焼き上げたもの。
広辞苑 第七版 883Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで、「クロワッサン」はパンの生地にバターを織り込んで焼き上げた「三日月形のパン」であることが分かりました。
バターを織り込むことで生地とバターの層が出でき、サクサクとした触感に仕上がります。
また、バターを織り込んで焼き上げても「三日月形」でなければクロワッサンとは言いません。
また、チョコクロワッサンや抹茶クロワッサンのようにアレンジも可能ですが、基本的にクロワッサンは甘みを加えないため、真ん中をカットして野菜やハムなどを挟んだサンドイッチなど食事として頂くことが出来ます。
デニッシュの定義
「デニッシュ」を広辞苑で調べると、
(デンマーク風の意)油脂の多いパイ状の菓子パン。デニッシュ‐ペーストリー。
広辞苑 第七版 2007Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで「デニッシュ」は「菓子パン」であることが分かりました。
作り方はクロワッサン同様にパン生地に多くのバターを織り込んで焼き上げます。
そのため、クロワッサン同様に生地とバターの層が出でき、サクサクとした触感に仕上がります。
しかしデニッシュは菓子パンであるため、生地そのものが甘い場合が多く、さらにデニッシュ生地を使用したパンは、カスタードやジャムをつめてフルーツをトッピングするような甘いものとなります。
つまり「クロワッサン」と「デニッシュ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- クロワッサンは「バターを織り込んで焼き上げた”三日月形”のパンで、甘くないため食事として食べられる」
- デニッシュは「バターを織り込んで焼き上げた”菓子パン”で、生地自体も甘いことが多く、さらにカスタードやジャムを詰める」
となり、クロワッサンとデニッシュの基本的な材料や構造は同じであり、大きな違いは「甘くないお食事パン」か「甘い菓子パン」かの差であることが分かりました。
そのため、パン屋さんでもクロワッサンとデニッシュの生地を別々に製造しているところもあれば、甘くないクロワッサン生地にクリーム等を詰めることで「デニッシュ」として販売しているところもあるなど店により様々なようです。
クロワッサンの三日月形とひし形の違いについてはこちらにまとめています。
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