普段何気なく食べている「ちりめんじゃこ」や「しらす」。
同じような意味合いで使われますが、実はこの2つには明確な違いがあるんです。
このページを読めば「ちりめんじゃこ」と「しらす」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ちりめんじゃこの定義
「ちりめんじゃこ」で広辞苑を調べてみると…
ちりめん‐じゃこ【縮緬雑魚】⇒ちりめんざこ。
広辞苑 第七版 1921Pより [発行所:株式会社岩波書店]
と掲載がされていました。なので「ちりめんざこ」で再度広辞苑を調べてみると…
イワシ類の稚魚をゆでて乾したもの。また、ハゼ科のシロウオを煮て乾したもの。
広辞苑 第七版 1921Pより [発行所:株式会社岩波書店]
と表記がありました。
「ゆでて乾したもの」がポイントですね。
普段「ちりめんじゃこ」と呼んでいますが、「ちりめんざこ」とも言うんですね。
スーパーで「ちりめんざこ」とラベルが貼られていると、間違えてる?と突っ込みが多く入りそうです。
しらすの定義
カタクチイワシ・ウナギ・アユなどの稚魚の称。
広辞苑 第七版 1481Pより [発行所:株式会社岩波書店]
広辞苑を見る限り、「しらす」は調理していない稚魚そのものを指すようです。
また「しらす」を調理すると一般的に呼び方が変わるようです。
茹でてすぐの状態を「釜揚げしらす」、それをちょっと乾燥させると「しらす干し」となります。
つまり「ちりめんじゃこ」と「しらす」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ちりめんじゃこは「イワシ類の稚魚をゆでて乾したもの」
- しらすは「イワシ類の稚魚のこと」
を指します。どちらも原料は同様です。
またしらすは調理をすると名称が変わり、
【やわらかい】釜揚げしらす > しらす干し > ちりめんじゃこ【かたい】
の順で柔らかさ(乾燥度合い)が異なることがわかりました。
ですが「しらす」と言えば「しらす干し」を指すことが多いようで、火を通していないしらすは「生しらす」と呼ばれて提供されるのが一般的です。
スーパーなどで「釜揚げしらす」という名前で売られていたら「ちょっと柔らかめなんだな」という見方が出来そうですね。
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