生産国による春雨の違い、あなたは説明できますか?
なんとなく買った春雨がいつもの春雨と違う色・太さ・食感だったことはありませんか?
それは生産国・原料の違いにあったのです。
このページを読めば「国産春雨」と「中国産春雨」と「韓国産春雨」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
国産春雨の定義
まずは「春雨」を広辞苑で調べてみると
(その形状から名づけた)緑豆りょくとうまたはジャガイモ・サツマイモの澱粉から作った透明・線状の食品。とうめん。
広辞苑 第七版 2402Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、原料は様々で「静かに降る春の細かい雨」のように透明で線状であることから「春雨」と呼ばれていることが分かりました。
産地までは広辞苑に掲載が無いため、日本の国産春雨についてWikipedia等でリサーチしたところ、国産春雨の原料は「ジャガイモ」が主であることが分かりました。
国産春雨はお湯で戻すとやや太めでプリプリとした食感になり、調理後も春雨同士がくっついてしまいます。
熱に弱く伸びやすいため、春雨サラダや和え物に向いています。
中国産春雨の定義
中国産春雨の定義については広辞苑に掲載が無いため、Wikipedia等でリサーチしたところ、中国産春雨の原料は「緑豆」であることが分かりました。
中国産春雨はお湯で戻してもあまり太さは変わらず、歯ごたえもあり、国産春雨の様にモチモチプリプリとはなりません。
熱にも強いため、春雨スープや麻婆春雨など様々な料理と良く合います。
韓国産春雨の定義
韓国産春雨の定義については広辞苑に掲載が無いため、Wikipedia等でリサーチしたところ、韓国産春雨の原料は「サツマイモ」であることが分かりました。
韓国産春雨はグレーがかっていて、太いのが特徴です。
お湯で戻すと更に太く、モチモチプリプリとコシがあります。
炒め物に向いており、野菜と炒めた韓国料理のチャプチェに使われることが多いです。
つまり「国産春雨」「中国産春雨」「韓国産春雨」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 国産春雨は「主にジャガイモの澱粉が原料で、太めでプリプリとした食感だが、熱に弱いためサラダや和え物に向いている」
- 中国産春雨は「緑豆の澱粉が原料で、細く歯ごたえがあり、熱に強いためスープや炒め物に向いている」
- 韓国産春雨は「サツマイモの澱粉が原料で、グレーがかっており、太くコシがあるため炒め物に向いている」
となります。
日本では緑豆があまり育たないためにジャガイモやサツマイモを原料とした春雨が生産されていますが、生産国によって食感が異なるのではなく「原料による違い」であることが分かりました。
国産を選びたい気持ちもありますが、使う用途によって産地・原料を選択するのが良いかもしれません。
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