「煎茶」と「緑茶」と「玉露」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも日本人に昔から馴染みのあるお茶ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「煎茶」と「緑茶」と「玉露」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
煎茶の定義
「煎茶」を広辞苑で調べると、
①葉茶を湯で煎じ出すこと。また、その飲料。その葉茶。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②玉露(ギョクロ)・番茶に対して、中級の緑茶。
とのことで、「煎茶」は茶葉をお湯で煎じたお茶であることが分かりました。
「煎茶」は緑茶の一種で、茶畑で育った茶葉の新芽を摘み取り、何度も揉みながら乾燥させていきます。
その年に一番最初に摘んだ葉で作ったものを新茶、摘み取ったあとに生えてきた芽を摘んで作ったものを二番茶、次が三番茶と呼ばれます。
緑茶の定義
「緑茶」を広辞苑で調べると、
製茶の一種。茶の若葉を収穫後に熱処理をし酸化発酵を止め、みどり色を維持させる。その茶葉、また飲料。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「緑茶」は日本でよく飲まれているお茶のひとつです。
「緑茶」は茶葉を発酵させないで作るお茶を指しており、発酵させて作ったお茶は紅茶です。
「緑茶」にはさまざまな種類があり、「煎茶」や「玉露」などが含まれます。
玉露の定義
「玉露」を広辞苑で調べると、
香気高く甘味のある優良の煎茶。日覆(ヒオオイ)した茶園の生葉を用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「玉露」は日差しが当たらないようにして栽培された茶葉を用いて作ったお茶で、香りが強く、甘みがあるのが特徴であることが分かりました。
「玉露」は茶葉を摘み取る前に一定期間日光を遮断します。そのなかで摘み取られた茶葉は、お茶の渋み成分であるカテキンなどが減少し、旨味成分のテアニンが増加するのです。
つまり「煎茶」と「緑茶」と「玉露」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 煎茶は「茶葉を煎じて淹れるお茶で、緑茶の一種である」
- 緑茶は「摘み取った茶葉を発酵させないで作るお茶の総称である」
- 玉露は「緑茶の一種で、茶葉を摘み取る直前に一定期間日差しを遮断したもの」
となり、「煎茶」と「緑茶」と「玉露」はどれも緑色をしたお茶であるものの、値段などのランクや味に違いがあることが分かりました。
ほうじ茶と番茶の違いはこちらでまとめています。
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