「ポトフ」と「コンソメスープ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも野菜などを煮込んだスープのことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「ポトフ」と「コンソメスープ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ポトフの定義
「ポトフ」を広辞苑で調べると、
牛肉の塊・野菜などを水から煮込み、スープと肉・野菜をそれぞれに食べる料理。フランスの代表的な家庭料理。ポトフー。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ポトフ」は、フランスの家庭料理の一つで、鍋に塊のままの牛肉や、野菜などを入れて水から煮込むスープであることが分かりました。
「ポトフ」は別名ポトフーとも呼ばれ、フランス語ではpotは鍋や壺、feuは火を表すため直訳すると火にかけた鍋といった意味になります。もともと家庭料理ではありますが、フランス料理店でもメニューにある場合があり、お店で本場の「ポトフ」の味を楽しむこともできます。
また、家庭で料理する場合は野菜や牛肉を煮込んで作りますが、料理店のシェフが作る場合はテールやスネなどのように同じ牛肉でも色々な部位を使うことがあります。

コンソメスープの定義
「コンソメスープ」は広辞苑に記載がなため「コンソメ」を広辞苑で調べると、
澄んだスープ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「コンソメスープ」は、澄んだスープのことであることが分かりました。
「コンソメスープ」はフランス料理の一つで、作り方は、牛肉、鶏肉、魚などからとった出汁(ブイヨン)に肉や野菜を入れて長時間煮込こんだあと、浮いた脂を丁寧に取り除き、静かに布で濾すと完成です。出汁や余計な脂を取り出すことから、日本料理で言うところのお吸い物と例えることができます。
コンソメは完成されたという意味で、ラテン語のconsummare(完成する)が語源になります。

つまり「ポトフ」と「コンソメスープ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ポトフは「鍋に塊のままの牛肉や、野菜などを入れて水から煮込むスープのこと」
- コンソメスープは「出汁(ブイヨン)に肉や野菜を入れて煮込むスープのこと」
となり、「ポトフ」は肉や野菜を入れて水から煮込むスープであるのに対し、「コンソメスープ」は出汁に肉や野菜を入れて煮込むスープであることが分かりました。
「ブイヨンとコンソメの違い」についてもまとめています。
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