「すいとん」と「ひっつみ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも小麦粉を練って作った団子を用いた料理の名称ですが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。
このページを読めば「すいとん」と「ひっつみ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
すいとんの定義
「すいとん」を広辞苑で調べると、
小麦粉を水でこね、団子大にし、汁で煮たもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「すいとん」は、小麦粉をこねてだんご状にして煮た汁物料理であることが分かりました。
「すいとん」は、主に群馬県や栃木県で食される郷土料理であり、塩気のある汁物をイメージされることが多いかもしれませんが、実際にはすいとんの汁粉などもあり、上記の定義からも問題ないことがわかります。すなわち、小麦粉を水でこねて形成して、汁で煮た料理、ということが重要です。
ひっつみの定義
「ひっつみ」を広辞苑で調べると、
小麦粉を水で練り、根菜や油揚げなどと煮た、すいとんに似た料理。東北地方北部の郷土料理。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ひっつみ」は、小麦粉を水で練って作った団子を、根菜や油揚げと共に煮た料理であることが分かりました。
「ひっつみ」は東北地方北部(岩手県周辺)の郷土料理で、具材に方向性がある分、すいとんよりもずっと限定的な位置付けになります。
また、ひっつみの語源は、「ひっつまんで入れること」と言われており、地域によって「とってなげ」、「つめり」などと呼ばれることもあります。
小麦粉を練って作った団子自体も水気が多く、一般的に、すいとんとは食感が異なります。
つまり「すいとん」と「ひっつみ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- すいとんは「小麦粉をこねて団子大にして、汁と煮たもの」
- ひっつみは「東北地方の郷土料理で、根菜や油揚げと共に煮た料理」
となり、ひっつみは単一の料理であるのに対して、すいとんは多くのバリエーションが考えられます。例えば、「すいとんの汁粉」も存在しますし、「すいとんの味噌汁」などもありえます。
他にも「食べ物の違い」について多くの記事をまとめています。
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