真珠と淡水パールの違い、あなたは説明できますか?
安価な真珠である「淡水パール」を真珠の偽物だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
このページを読めば「真珠」と「淡水パール」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
真珠の定義
貝類の体内に形成される球状の塊。貝殻を作る外套膜が異物によって刺激され、そのまわりに主として炭酸カルシウムから成り少量の有機物を含む真珠質の薄層を分泌して作られる。銀色などの美しい光沢があるものは、古くから装飾品とされた。日本ではアコヤガイを母貝として養殖し、それに真珠の核になる貝殻片などを入れて人為的に作る。阿古屋珠。
広辞苑 第七版 1509Pより [発行所:株式会社岩波書店]
真珠は貝の中で作られる宝石で、日本ではアコヤ貝を養殖して生産しており、真珠の大きさ・色・輝きによって価値が変わります。
冠婚葬祭に欠かせない真珠ですが、一つの貝から一つの真珠しか採取できないため高価なものです。
淡水パールの定義
広辞苑には「淡水パール」ではなく「淡水真珠」で掲載がありました。
淡水産の貝類が作る真珠。養殖では、イケチョウガイなどの二枚貝を母貝とする。海産のものにくらべて光沢は劣るが、核を入れず外套膜片だけを挿入手術して、無核真珠を生産するのに適する。
広辞苑 第七版 1848Pより [発行所:株式会社岩波書店]
日本の真珠はアコヤ貝を使用しているのに対し、淡水パールはイケチョウ貝などが使用されており、その名の通り淡水である川や湖で養殖されます。
また、1つの貝から多くの真珠を採取できることから淡水パールはアコヤ貝から摂れる真珠よりも低価格で流通していますが、価格が安くても貝から摂れた本物の真珠であることに変わりありません。
つまり「真珠」と「淡水パール」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 真珠は「貝の中で作られる宝石で、日本ではアコヤ貝を養殖して生産するアコヤ真珠を真珠と呼ぶことが多い」
- 淡水パールは「イケチョウ貝などを母貝とし、川や湖の淡水で養殖された真珠」
となります。
真珠は1つの貝から1粒しか取れないのに対し、淡水パールは複数個とれるため、価格は「【高い】真珠 >>> 淡水パール【安い】」となります。
価格は違えど、どちらも貝から摂れた本物の真珠であることに変わりありません。
化粧品の「ラメとパールの違い」についてもこちらにまとめていますので宜しければご覧ください。
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