「綱」と「縄」と「ロープ」の違い、あなたは説明できますか?
どれも結んだりして使うひも状のものですが、三者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「綱」と「縄」と「ロープ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
綱の定義
「綱」を広辞苑で調べると、
植物繊維または針金などを太く長く撚より合わせたもの。物を結びつなぐのに用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「綱」は植物の繊維などをより合わせた、太い紐であることが分かりました。
太くて強度があるのが特徴で、支えたり引っ張ったりするのが主な用途です。
綱引きに使われるものや、命綱などがあります。

縄の定義
「縄」を広辞苑で調べると、
藁・麻または棕櫚しゅろの毛などの植物の繊維を細長く綯なったもの。物を結んだり縛ったりするのに用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「縄」は植物の繊維などをより合わせた、細い紐であることが分かりました。
綱とも似ていますが、綱よりも細いのが特徴です。
本来は稲わらをより合わせたものを「縄」と呼んでおり、他の素材でできたものは「麻縄」や「しゅろ縄」と呼んで区別していました。
現在では綿やポリプロピレンなどの合成繊維で作られた縄が一般的になっています。

ロープの定義
「ロープ」を広辞苑で調べると、
つな。なわ。織糸綱と鋼索とがある。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ロープ」は綱や縄を指す英語であることが分かりました。
素材や太さは様々で、多くの種類があります。
そのため、船の係留、荷物のつり上げ、登山、綱引きや縄跳びなどのスポーツの道具など、様々な用途で使われます。

つまり「綱」と「縄」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 綱は「重い物を引っ張るために使われる太い紐」
- 縄は「丈夫な素材を撚り合わせて作られた細めの紐」
- ロープは「綱と縄を表す英語」
となり、「綱」は太くて強度があるのに対し、「縄」は比較的細めで、「ロープ」はその両者をまとめて表す言葉であることが分かりました。
アルミとステンレスとスチールの違いはこちらでまとめています。
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