「アルミ」と「ステンレス」と「スチール」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも身近な日用品に多く使用されている金属ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「アルミ」と「ステンレス」と「スチール」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
アルミの定義
「アルミ」の正式名称である「アルミニウム」を広辞苑で調べると、
金属元素の一種。地殻中に広く多量にアルミノケイ酸塩として存在。銀白色の軽く軟らかな金属で、比重は鉄の3分の1。展性・延性に富む。強固な酸化被膜ができるため常温では腐食しない。酸に弱い。食器・台所用具・建築の材料、軽合金の主成分として広く用いる。軽銀。アルミ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「アルミ」は自然界に存在する金属であることがわかりました。
「アルミ」は軽くて変形させやすく、さびにくいという特徴があり、台所用品のほか、1円玉の材料にも使われています。
ステンレスの定義
「ステンレス」を広辞苑で調べると、
(「さびない」の意)ステンレス鋼の略。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、続いて「ステンレス鋼」を調べると、
耐食性にすぐれた合金鋼。クロム系とニッケル‐クロム系とに大別される。後者ではクロム18パーセント、ニッケル8パーセントの18‐8ステンレスが代表的。ステンレス‐スチール。不銹鋼。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ステンレス」はクロムとニッケルの合金であることがわかりました。
耐熱性、強度、加工性に優れていて、様々な場面で活用されています。
アルミやスチールよりも比較的高価です。
スチールの定義
「スチール」は日本語で鋼のことなので、「鋼(こう)」を広辞苑で調べると
鉄と炭素の合金。炭素濃度約2パーセント以下。諸種の成型が可能で、また、熱処理によって性質を著しく変化させられる。広義には他の諸元素を添加した特殊鋼をも含み、炭素だけを含むものは炭素鋼または普通鋼という。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「スチール」は鉄と炭素の合金であることがわかりました。
加工しやすく安価であることから、建物やインフラなどに多く使用されます。
アルミの3倍の重さがあるので、軽さが求められるものには適していません。
つまり「アルミ」と「ステンレス」と「スチール」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- アルミは「自然界に存在する金属元素」
- ステンレスは「クロムとニッケルの合金」
- スチールは「鉄と炭素の合金」
となり、「アルミ」は軽くて扱いやすいので日用品向け、「ステンレス」は強度が高くて高価なので機械部品など、「スチール」は重くて安価なので建物や自動車などに適していることがわかりました。
ホーロー鍋とステンレス鍋の違いについてもまとめています。
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