「四川風」と「広東風」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも中華料理を分類するときによく耳にする言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「四川風」と「広東風」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
四川風の定義
「四川風」は広辞苑に掲載がありませんが、「四川料理」を広辞苑で調べると、
四川一帯で発達した中国料理。唐辛子・花椒を使った辛い味付けが特徴。代表的な料理は麻婆豆腐・棒々鶏など。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「四川風」と名の付く中華料理は唐辛子や花椒などで辛く味付けをされたものであることが分かりました。
四川料理は中国西南部の四川省、重慶市、雲南省、貴州省あたりの料理です。
夏は湿度が高く、冬は氷点下になる厳寒の気候で、肉や野菜を中心として多くの香辛料や調味料で味付けをします。
日本で販売されている四川料理は日本人向けに辛さが抑えられていますが、本場中国の味付けはもっと辛いそうです。
広東風の定義
「広東風」は広辞苑に掲載がありませんが、「広東料理」を広辞苑で調べると、
広東一帯で発達した中国料理。味付けは淡泊。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「広東風」と名の付く中華料理はは淡白な味付けであることがわかりました。
広東料理は中国南部の広東省や香港、マカオ近辺の料理を指しています。
海に面している暖かい地域で、海産物をふんだんに使用したマイルドな味わいの料理が多いです。
日本人の舌に合う味付けなので、日本の中華街にも広東料理のお店がたくさんあります。
つまり「四川風」と「広東風」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 四川風は「肉や野菜がメインで、唐辛子や花椒を使った辛い味付けが特徴の中国料理」
- 広東風は「海鮮がメインで、淡白な味付けが特徴の中国料理」
となり、どちらも中国料理ですが、「四川風」は激辛の料理であるのに対し、「広東風」はマイルドな味付けの料理であることが分かりました。
「山椒と花山椒と花椒(ホアジャオ)の違い」についてはこちらです。
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