「きなこ餅」と「安倍川餅」の違い、あなたは説明できますか?
一般的なきなこ餅と、静岡の銘菓である安倍川餅はどちらもきな粉をまぶしたお餅ですが、その違いは一体何なのでしょうか。
このページを読めば「きなこ餅」と「安倍川餅」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
きなこ餅の定義
きなこをまぶした餅。
広辞苑 第七版 723Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、もち米からついたお餅にきな粉をまぶせば「きなこ餅」となりますが、このきな粉には砂糖を混ぜて甘くしているのが一般的です。
安倍川餅の定義
安倍川ほとりの名物。つきたての餅に黄粉きなこや餡あんをまぶしたもの。また、焼餅を湯・蜜などにつけ、黄粉と砂糖をまぶしたもの。あべかわ。
広辞苑 第七版 80Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、お餅にきな粉をまぶしていることから、安倍川餅もきな粉餅の一種であることには変わりありません。
しかし、安倍川餅にはきな粉と砂糖を混ぜたものをまぶすのではなく、きな粉をまぶした上に白砂糖をかけます。
さらに安倍川餅はきな粉をまぶしたものだけでなく、餡をまぶしたものがあり、この2種類が一緒に盛られているのが特徴でもあります。
また、安倍川餅はもち米から作られた餅を使用することもありますが、固くならないように上新粉で作られる場合もあるようです。
つまり「きなこ餅」と「安倍川餅」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- きなこ餅は「餅にきな粉と砂糖を混ぜたものをまぶしたもの」
- 安倍川餅は「静岡の銘菓で、きな粉をまぶした餅の上に砂糖をかけたものと、餡をまぶした餅とのセットで頂くもの」
となり、同じきなこ餅でも砂糖のまぶし方に違いがあることが分かりました。
また、静岡銘菓の安倍川餅は餡をまぶした餅とセットで頂くのが特徴でもあります。
上新粉やもち粉などの違いについてはこちらでまとめています。
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