「シュラスコ」と「ケバブ」と「シシカバブ」の違い、あなたは説明できますか?
どれも肉料理の名前ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「シュラスコ」と「ケバブ」と「シシカバブ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
シュラスコの定義
「シュラスコ」を広辞苑で調べると、
ブラジルなど南米の料理。牛などの肉の塊を串に刺して焼き、焼けたところをその都度削るように切り取って供する。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「シュラスコ」は串焼きにした肉を、削るように切り取って食べる料理、ということがわかりました。
シュラスコの調理法は、牛や羊などの肉を鉄製の串にさし、岩塩を振って炭火でじっくりと焼くというシンプルなものです。
ブラジルなどでは、シュラスコを提供するレストランを「シュハスカリア」または「シュラスカリア」と呼びます。
このようなレストランでは、カウボーイの格好をしている男性ウェイターがシュラスコを運び、客の目の前で切り分けて提供するのが特徴です。
またシュラスコを食べる際には、トマトや玉ねぎなどのみじん切りが入った、フレンチドレッシングをかけるのが一般的です。
ケバブの定義
「ケバブ」を広辞苑で調べると、
中近東諸国の、焼き肉料理の総称。カバブ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ケバブ」は中近東諸国の焼き肉料理の総称、ということがわかりました。
ケバブは、肉、魚、野菜などを焼いたり、蒸したりして調理する料理の総称で、もっとも典型的な調理法は、四角形に切った肉を串にさして焼いたものです。
ケバブにはさまざまな種類があり、ヨーグルトを添えて食べる「イスケンデルケバブ」や、味付けした細切れ肉を重ねて塊にし、回転させながら焼き削ぎ取って供する「ドネルケバブ」などがあります。
シシカバブの定義
「シシカバブ」を広辞苑で調べると、
トルコなど、中近東諸国の料理。羊肉の角切りを串焼きにしたもの。シシュケバブ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「シシカバブ」は羊肉の角切りを串焼きにした中近東諸国の料理、ということがわかりました。
シシカバブは中東を中心にアジア全域で食べられており、「シシ」はトルコ語で“串”という意味です。
「カバブ」はケバブと同じく、肉料理の総称を意味しますが、シシカバブは肉と野菜を一緒に串にさして調理することもあります。
シシカバブのサイズは各国で差があり、日本の焼き鳥のような20㎝程度の串を使う地域から、40㎝程度の剣のような串を使う地域、1m程の巨大な串を使う例もあります。
つまり「シュラスコ」と「ケバブ」と「シシカバブ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- シュラスコは「串焼きにした肉を、削るように切り取って食べる料理」
- ケバブは「中近東諸国の焼き肉料理の総称」
- シシカバブは「羊肉の角切りを串焼きにした中近東諸国の料理」
となり、「シュラスコ」はブラジルの串焼き料理で、「ケバブ」は多くの種類がある肉料理で、「シシカバブ」は中東を中心にアジア全域で食べられている串焼き料理、であることがわかりました。
焼き肉とバーベキューの違いはこちらでまとめています。
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