「転生」と「転移」の違い、あなたは説明できますか？
どちらも異世界や別次元に行くといった意味合いの言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「転生」と「転移」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
転生の定義
「転生（てんせい）」を広辞苑で調べると、
生まれ変わること。輪廻(りんね)。てんしょう。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「転生」は次の世で別の形に生まれ変わることを指すことがわかりました。
転生は「てんせい」または「てんしょう」と読み、肉体が生物学的な死を迎えた後に、新たな肉体や肉体以外の形態を得て、新しい生活を送るという哲学的、宗教的な概念です。
転生は「新生」や「生まれ変わり」とも呼ばれ、世界中の多くの宗教が、転生の概念を持っています。
また生まれ変わりについては、哲学や人類学等、学問の分野でも研究されている概念です。
創作物等フィクションの世界においては、過去に生きていた人物が別人として現代に現れたり、モンスターに生まれ変わったりする等、多種多様な解釈で転生を描いています。
転移の定義
「転移」を広辞苑で調べると、
場所をうつすこと。場所がうつること。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「転移」は場所を移すこと、ということがわかりました。
「転移」は、多くの意味や状況を含むため、使用や表現方法に注意が必要です。
例えば場所を移動する他に、物事が移り変わることや、癌細胞などが拡散すること、物質がある状態から別の状態へ移行すること等、状況や文脈によって意味が大きく変わります。
ですが、「転移」の本質的な意味は「移り変わること」で、移り変わるという意味合い自体は変化せず、そのままです。
フィクションの世界においては、着の身着のままで異世界に突然召喚されたり、現実世界と異世界を行き来したりするなど、現在の肉体を保ったまま移動するといった解釈が多く描写されています。
つまり「転生」と「転移」の違いは？
つまりそれぞれの違いは
- 転生は「次の世で別の形に生まれ変わること」
- 転移は「場所を移すこと」
となり、「転生」は宗教だけでなく学問としても研究されている概念で、「転移」は移り変わるという意味は同じでも、状況や文脈で意味が変わる言葉であることがわかりました。
イースターとハロウィンの違いはこちらでまとめています。
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